幼小連携・接続ハンドブック案　モデル事業から活動例　道教委　３月中完成へ

（道・道教委 2021-03-15付）

　道教委は、『幼児教育と小学校教育の連携・接続ハンドブック』案をまとめた。幼児教育と小学校教育を接続する円滑化モデル事業の成果を踏まえ、交流、引き継ぎ、スタートカリキュラムの作成など、幼小連携・接続のポイントや具体的な活動事例を掲載。年度内に作成する予定。

　道教委は令和元年度から２ヵ年計画で、幼児教育と小学校教育の接続の円滑化モデル事業を開始。モデル地域の登別市、富良野市、枝幸町、芽室町、別海町では、幼児教育施設の意見を取り入れたスタートカリキュラムの作成や幼児教育施設と小学校等の合同研修など、円滑な幼小接続に向けた取組を進めてきた。

　ハンドブック案には、幼児教育と小学校教育の違い、連携・接続の必要性やポイントを掲載。小学校教員向けに幼児教育のイメージや幼稚園教育要領等で示した「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」について、写真や活動例で示すほか、地域資源を題材とした活動の展開事例を掲載する。

　交流、引き継ぎ、スタートカリキュラムそれぞれの実践、また、２２市町村における授業・行事・研究会の交流事例のほか、モデル地域５市町の成果報告を掲載する。

　２５日に開催予定の幼児教育推進協議会での検討を踏まえ、年度内に作成する予定。３年度の保育者や小学校教員を対象とした研修、新規研修「幼小連携・接続担当者会」の講義などでも取り入れていく。

(道・道教委 2021-03-15付)