道警　過去５年の小学生交通事故　歩行中４２７人　１～３年７割　違反内容　最多は「飛出し」

（道・道教委 2021-03-18付）

　道警は、平成２８年から令和２年の道内小学生の交通事故実態をまとめた。過去５年累計で歩行中の死傷者数は４２７人で、１～３年が約７割を占めた。各学年増減を繰り返しているものの、全体としては減少傾向にある。法令違反別では「飛出し」が２３・９％、「横断違反」が１２・９％などとなった。一方、小学生の自転車乗用中死傷者は４６２人だった。

▼歩行中死傷者の特徴

　死傷者は４２７人。学年別では、１年生が最も多く、１～３年で約７割を占めている。各学年増減を繰り返しているが、全体として減少傾向にある。

　月別では、１１月が最も多く、次いで７月が多い。１年生については、５月が年間で最も多くなっており、特に５月下旬の下校中における死傷者数の増加が顕著となっている。時間別では、午後２時、３時台が特に多く、次いで午前７時、８時台に集中。登下校中が多く、全体の約６割を占めている。

　法令違反別は、違反なしが５６・７％、飛出しが２３・９％、横断違反が１２・９％、信号無視が４・０％、路上遊戯が１・２％、その他が１・２％。「違反あり」が４割以上を占めており、全年齢層の歩行中死傷者における「違反あり」構成率の２倍以上となった。

　事故形態別では、「信号交差点における横断歩道横断中」が３１・６％、「横断歩道のない交差点における道路横断中」が２３・２％、「横断歩道のない直線道路における道路横断中」が１８・７％となっている。

▼小学生の自転車乗用中死傷者の特徴

　死傷者は４６２人。学年別では、２年生が最も多く、次いで３年生が多い。平成２３年以降、減少傾向で推移している。

　事故類型別では、出会い頭が６８・６％、左折事故が１５・８％、右折事故が８・０％、その他が７・６％。出会い頭の事故が約７割を占めており、特に交差点における出合い頭が多い。

(道・道教委 2021-03-18付)