札工高で道主催の意見交換会 助言生かし進路考察 OB若手建設技術者来校(道・道教委 2021-03-19付)
OBの技術者と活発に質疑応答
札幌工業高校(太田潤一校長)で12日、道建設部が主催する若手建設産業就業者と高校生との意見交換会が開かれた。土木科1年生71人が参加。同校OBの若手技術者6人が、入社後に携わった現場や高校時代にやっておくべきことなどを伝えた。生徒は先輩のアドバイスを受け、進路を考える絶好の機会としていた。
意見交換会は、地元若手技術者が建設産業の魅力ややりがいを高校生に伝えることで、生徒の職業意識の醸成を図ることが目的。加えて、受け入れ側の環境づくりに反映させるなど、将来の入職や離職防止もねらっている。
今回は、若手建設産業就業者として、同校OBである㈱泰進建設の鎌田啓杜さん、㈱北英建設の中野瞭さん、杉原建設㈱の田中大樹さん、一二三北路㈱の片桐幸範さんと平館京也さん、北海土木工業㈱の熊倉隆万さんの6人が来校。土木科1年生71人に、入社後に携わった現場や、高校生のうちにやっておくべきことなどを紹介した。
意見交換では、生徒が「仕事のモチベーションを保つ方法」「休日」「女性の働きやすい環境」「取得しておくべき資格」などについて質問。モチベーションを保つ方法について、「自分が携わって完成した道路などを見ると、つぎの仕事のやる気につながる」と回答した。
取得しておくべき資格では、「受けることができる資格は基本的に取得しておくべき」と話し、中でも測量士補や危険物取扱者乙種第4類などは「取っておいてよかったと感じる場面があった」と伝えた。
最後に、「数学を勉強しておくと現場に出てからも安心」「測量実習は特に真剣に取り組んで」などとアドバイスした。
理学療法士・作業療法士を養成する北海道千歳リハビリテーション大学(森満学長)の第一期生の学位記授与式が17日、千歳市内のANAクラウンプラザホテル千歳で挙行された。大学開学後初めての卒業式。4年間の課程を終えた104人がセラピストとして、リハビリテーション医療の第一線へ踏み出した。
全国で初めて4年間を通じた障がい予防リハビリテーションの教育に取り組む大学として、平成29年に開学。前身の北海道千歳リハビリテーション学院は、閉校(平成31年3月末)までの24年間に理学療法士、作業療法士合わせて1923人を輩出した。大学は、その実績と信頼を引き継ぐとともに、新設校らしい先進的なカリキュラムで、次代を担うリハビリ医療の教育を実践している。
この日、大学開学後初めてとなる卒業式が行われ、健康科学部リハビリテーション学科の理学療法学専攻83人、作業療法学専攻21人の卒業生代表に、森学長が学位記を手渡した。また、成績優秀者に対し、賞状を授与した。
式辞で森学長は「大学で学んだ成果を今後遺憾なく発揮し、社会で存分に活躍してほしい」と期待を述べた。
続いて、松木謙公理事長が祝辞。「理学療法士・作業療法士という大きな武器をもって社会で活躍していくことを願っている。一度きりの人生、失敗を恐れずあきらめずに歩んでいってほしい」と激励した。
在学生送辞を受け、卒業生を代表して理学療法学専攻の河瀬郁也さんが答辞。
コロナ禍に見舞われ、実習や学生生活で様々な制限を受けながらも「友人と助け合ったかかわりや経験は、自分の人生をより深みのあるものとし、今後さらなる試練が待っていようと、立ち向かえる精神へと鍛え上げてくれた」と環境の変化も自らの糧とし、その成長を実感。大学での学びを胸に刻み「より一層向上心をもって努力していく」と力強く決意を語った。
新型コロナウイルスの影響で、卒業生1人に付き保護者の出席を1人とし、最小限の人数で開催。換気などの感染防止対策や、卒業記念祝賀会も中止し、式典を45分に短縮して閉式した。
(道・道教委 2021-03-19付)
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