十勝局 管内教育実践表彰 7校1団体の功績たたえ(道・道教委 2021-03-23付)
【帯広発】十勝教育局は、令和2年度管内教育実践表彰の受賞者を決定した。学校教育では豊頃町立豊頃小学校、幕別町立幕別小学校、幕別町立札内中学校、音更町立音更小学校、芽室町立芽室小学校、清水町立御影小学校、本別高校の7校、社会教育では広尾っ子応援団の実践活動が高く評価され、晴れの栄誉に輝いた。受賞校・団体はつぎのとおり。
【学校教育】
▼豊頃町立豊頃小学校(森本聡校長)
ICTを活用した情報活用能力の育成や分かる授業の改善に努め、大きな成果を上げている。
特に、令和元年度からプログラミング教育事業の研究実践校として、プログラミング教育に関する教科等横断的な取組の実践およびプログラミング教育における年間指導計画等の作成など、特色ある取組を行っている。
また、管内の学校に教諭を講師として派遣し、プログラミング教育における教師の資質・能力の向上に貢献するなど、管内教育の発展に寄与する取組として高く評価されている。
▼幕別町立幕別小学校(山田洋校長)
加配教員を活用し、指導方法の工夫改善や分掌機能の向上に努め、大きな成果を上げている。
特に、令和2年度から指導方法工夫改善加配教員を配置し、指導方法の工夫改善等、学力向上に向けた検証改善の取組を推進するなど、特色ある取組を行っている。
また、元年度から小学校体育専科活用事業にかかる体育専科教員を配置し、児童の体力向上に向けた授業改善の推進および体育科授業における教員の資質・能力の向上に努めるなど、管内教育の発展に寄与する取組として高く評価されている。
▼幕別町立札内中学校(橋本靖宏校長)
新型コロナウイルス感染症に対応するための学校組織体制を整備し、生徒が安心して登校できる学校づくりに努め、大きな成果を上げている。
特に、新型コロナウイルス感染症対策委員会を組織し、生徒の学びを保障するため、臨時休業中における家庭での学習習慣定着の取組の検討や、学校再開後の教育課程の見直しなど、特色ある取組を行っている。
また、令和元年度に授業等改善講習会中学校保健部会、2年度に中学校授業実践スペシャリストに教諭を派遣するなど、学校としての実践を生かし、コロナ禍における体力向上の取組を推進したことが高く評価されている。
▼音更町立音更小学校(沼田拓己校長)
平成30年度から各種指定事業にかかる取組の推進に努め、大きな成果を上げている。
特に、30年度から授業改善推進チーム活用事業における授業改善推進教員を3年間にわたって配置し、若手教員の授業力向上を図るなど、特色ある取組を行っている。
また、令和元年度から小学校体育専科活用事業にかかる体育専科教員を配置し、児童の体力向上に向けた授業改善の推進および体育科授業における教員の資質・能力の向上に努めるなど、管内教育の発展に寄与する取組として高く評価されている。
▼芽室町立芽室小学校(吉藤清孝校長)
幼児教育の基礎の上に行われる小学校教育の質の向上を目的として幼・小の円滑な接続に努め、大きな成果を上げている。
特に、令和元年度からは、幼児教育と小学校教育の接続の円滑化モデル事業の拠点校として、教材研究や指導方法の在り方について小学校教育の質的向上を図るなど、特色ある取組を行っている。
また、幼小連携について、関係者の連携を深めるために、幼・小における指導および支援に関する研修会を開催するなど、管内教育の発展に寄与する取組として高く評価されている。
▼清水町立御影小学校(清水弘校長)
地域に根ざした生活安全教育の充実に努め、大きな成果を上げている。
特に、平成28年8月の台風10号による大雨によって、校区内において河川が氾濫した経験をもとに、地域で起こり得る災害の特徴を十分に生かした1日防災教室を実施するなど、特色ある取組を行っている。
また、児童が実感を伴って理解を深めることができるよう、関係機関と連携した安全教育および防災にかかる体験的な学習を行うなど、管内教育の発展に寄与する取組として高く評価されている。
▼本別高校(近藤浩文校長)
地域との協働による探究活動を積極的に進め、大きな成果を上げている。
特に総合的な探究の時間に行う「とかち創生学」の授業においては、学校運営協議会の委員が地域の人材としてコーチとなり、生徒たちを支援する体制をとり、先駆的な取組として管内はもとより他地域でも注目されている。
また、小・中学校と連携した理科教育の実践は、地域の探究活動の中心的役割を担っている。
【社会教育】
▼広尾っ子応援団(田中靖章本部長)
平成31年1月に町内の小学校・中学校にコミュニティ・スクールを導入すると同時に発足し、以降、学校と地域をつなぐ様々な活動に取り組んでいる。
地域全体で子どもたちを見守る体制拡充を図る「子どもたちへの応援メッセージ」の募集・啓発、小学校の空き教室を利用し、児童生徒が様々な交流・体験活動ができる放課後の居場所提供、広報活動による学校と地域との連携促進、コミュニティ・スクールや地域学校協働活動に関する情報を発信する広尾っ子応援団だよりの発行等の取組を通じ、学校を核とした地域づくりの実現に大きく寄与している。
また、コロナ禍においても工夫を凝らして取組を継続し、地域全体で学びを止めないという意識の共有を図り、町内外から高く評価されている。
(道・道教委 2021-03-23付)
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