道教委 3年度地域部活動推進事業 当別、登別、紋別で 兼職兼業、複数校合同実施など(道・道教委 2021-03-23付)
道教委は、令和3年度地域部活動推進事業の実施市町村を当別町、登別市、紋別市に決定した。部活動の地域移行に向けた実践研究に取り組むもので、当別町では民間企業などと連携し、教員が運営団体の職員として指導する兼職兼業の取組を試行。登別市では外部指導者によるバレーボール部の休日部活動を先行実施する。紋別市では、運動部と文化部活動の地域移行のほか、複数校による合同部活動の実践研究を開始する。
国は、5年度から休日の学校部活動を地域主体による地域部活動へと段階的に移行することを検討している。
事業は、全国各地域で休日の部活動の段階的な地域移行や合同部活動の推進に関する実践研究を実施し、研究成果を普及させることで、休日の地域部活動や合理的・効率的な部活動の全国展開を図るもの。
単年度事業で、国の委託を受けた各都道府県・政令指定都市が市町村、民間団体などに再委託して実施。実践研究の成果をもとに、地域の実情を踏まえた望ましい部活動の在り方を検討する。
札幌市を除く道内の本年度採択市町村は、当別町、登別市、紋別市に決定。
うち、当別町では、当別中学校、西当別中学校を拠点校とし、野球、陸上、バスケットボール部の休日部活動を検討する。民間企業、総合型地域スポーツクラブと連携して取組を進める予定で、教員を運営団体の職員として指導に従事する兼職兼業のモデルに取り組む。
登別市では、幌別中学校を拠点校に指定。バレーボール部で、外部指導者による休日の地域部活動を実施し、教員の在校等時間の削減、制度理解を図る。取組の推進に当たっては検討委員会を設置し、運営団体、職員、指導者を選定する。
紋別市では、紋別中学校、潮見中学校、渚滑中学校を拠点校に指定。休日部活動の地域移行のほか、複数校の生徒が学校の枠を越えて合同で活動する合同部活動に関する実践研究に取り組む。
具体的には、女子バレーボール部、女子バスケットボール部、野球部で、外部指導者による運動部活動のほか、茶道、邦楽、書道、美術を、外部人材による地域文化部活動として市内の各中学校・社会教育施設で実施する。市は、部活動の窓口業務を担当する部活動サポーターを設置。教員に代わる指導者を確保し、任用する。
3市町は今後、検討・運営会議を設置し、事業の実施方針を決定する。道教委においては、仮称・地域部活動推進協議会を設置し、各市町の実践の共有・検証、域内への普及方法の検討などを行う。
(道・道教委 2021-03-23付)
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