道教委　道立高入選を一部変更　標準と学校裁量一本化　定時制で新たに自己推薦

（道・道教委 2021-03-23付）

　道教委は、令和４年度道立高校入学者選抜の変更点をまとめた。一般入学者選抜では、標準問題と学校裁量問題を一本化し、すべての生徒が同一の問題を解く。全教科で基礎的・基本的な知識・技能と思考力・判断力・表現力などを問う問題を出題。得点を各教科６０点満点から１００点満点に変更する。定時制では、各高校の裁量で新たに「自己推薦による推薦入学者選抜」を導入する。

　道教委は、道立高校入学者選抜において、社会状況の変化や教育改革の動きなどに伴い、継続的な検討・改善に取り組んでいる。

　一般入学者選抜の学校裁量問題は平成２１年度から実施してきたが、新学習指導要領の趣旨を踏まえ、令和４年度入選から標準問題と学校裁量問題を一本化し、すべての生徒が同一の問題を解く。すべての教科において、基礎的・基本的な知識・技能と思考力・判断力・表現力などをバランスよく出題する。

　得点は、各教科６０点、計３００点満点から、各教科１００点、計５００点満点に変更。解答時間は５分延長し各教科５０分とする。

　英語の聞き取りテストは、配点全体の２５％から３０～３５％に拡大。出題時に英文が読まれる回数は従来の２回に加え、１回しか読まれない問題も出題する。

　また、各高校の裁量で面接・実技を実施する。

　定時制では、生徒一人ひとりの就学意欲や学習歴を一層客観的・多面的に評価するため、各高校の裁量で新たに自己推薦による推薦入学者選抜を導入。自己推薦書の提出が必要で、募集人員の３割程度を想定している。

(道・道教委 2021-03-23付)