オールオホーツクで学力向上 検証協議会 検証改善サイクル充実を 伊賀局長 取組状況に格差(道・道教委 2021-03-19付)
教育局、教育長部会、校長会の3者で協議
【網走発】オホーツク教育局は3月上旬、オホーツク合同庁舎で管内学力向上支援事業「オールオホーツクで学力向上を!」検証協議会を開いた。教育局、管内教育委員会協議会教育長部会、管内校長会の代表者ら13人が出席し、事業に関する課題や改善の方向性などについて協議。各学校でロードマップを効果的に活用した検証改善サイクルの充実を図り、児童生徒の学力向上につなげるよう意見を交わした。
「オールオホーツクで学力向上を!」は、全国学力・学習状況調査結果が全国平均を下回る状況を受け、管内すべての小・中学校、義務教育学校が主体的に授業改善を図ることを目的に、教育局、管内教育委員会協議会教育長部会、管内校長会の3者で平成28年度から実施している。
①重点化を図った組織的・計画的な授業改善②ほっかいどうチャレンジテストの効果的な活用―の2点が柱。教育局は、学校教育指導で進ちょく状況や改善の方向性などについて協議し、各学校でロードマップを活用した組織的な取組や検証改善サイクルの充実が図られるよう支援している。
本年度は、①における取組の重点を、4点から「学習環境の充実」「授業改善に向けた取組」「家庭との連携」の3点に整理。また、ロードマップ上に取組ごとの担当者名を明記するよう改善し、学校全体の取組となるようにした。
検証協議会は、これらの実施状況について検証し、今後の各学校における学力向上に向けた取組の充実を図ることが目的。
伊賀治康局長は開会あいさつで、中央教育審議会答申「“令和の日本型学校教育”の構築を目指して」の概要を示しながら、「各学校では、新たなICT環境や先端技術の最大限の活用、学校ならではの児童生徒同士の学び合いや多様な他者との協働を通して、児童生徒に身に付けさせなければならない資質・能力を育成する必要がある」と強調した。
一方、事業の取組状況については、「取組が学校全体のものとなっていない学校がみられる」「取組状況について学校間で格差がある」といった課題がみられることを指摘。協議会を通して、「各学校における主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善および検証改善サイクルの充実をより一層深めていきたい」と述べ、協力を呼びかけた。
続いて、平山道大義務教育指導班主査が取組状況について説明。課題として、ロードマップを活用した取組の継続・充実を図る必要性などを示した。
協議に移り、出席者からは組織的な取組の重要性など、様々な意見が寄せられた。
3者は今後、好事例の発信など、各学校でロードマップの活用が一層充実するよう、取組を進めていく方針だ。
(道・道教委 2021-03-19付)
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