文科省　２年度社会教育功労者表彰　食農教育の礎確立　東川町・青木氏に河野上川局長

（市町村 2021-03-30付）

表彰状を受け取る青木氏（右）

　【旭川発】上川教育局は１９日、東川町役場で文部科学省令和２年度社会教育功労者表彰の伝達式を執り行った。東川町の青木哲也社会教育委員長に対し、河野秀平局長が表彰状を授与。町学社連携協議会の取組などによって食農教育を取り入れた町社会教育の礎を築き上げてきた長年の功績をたたえた。

　新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、２月２６日に東京都で行われた表彰式はオンラインでライブ配信した。

　青木氏は、平成２３年に町教委が学校教育と社会教育の連携を検討するために設置した学社連携会議の検討委員として任命され、あるべき社会教育の姿を提案。１２年から自らの農場の一角に学習用水田を設置して取り組んできた「田んぼの学校」を学社連携の１つとして位置付けることを提案したのが、現在の体験農園のはじまりとなった。

　２４年１２月に町学社連携協議会が設立され、会長に就任。体験農園の管理と食育事業を担う体験農園専門部会では、青木氏と農業者同志のつながりによって多くの生産者や農協職員が参加し、食農教育が組織的に行われるようになった。

　長年の取組が評価され、２８年に第５５回豊かなむらづくり全国表彰部門農林水産大臣賞、３０年に上川管内教育実践表彰を受賞している。

　１９日には、上川教育局の河野局長が町役場を訪問。青木氏に表彰状を手渡すとともに、長きにわたって社会教育の振興に尽力した功績をたたえた。

(市町村 2021-03-30付)