道教委　３年度教職員研修計画　新規にＩＣＴ活用講座　研修２割減　集合日数半分に

（道・道教委 2021-04-07付）

　道教委は、令和３年度の道教職員研修計画をまとめた。ICT活用指導力向上研修などＩＣＴを活用した授業づくりや校内体制の構築に関する新規講座を開設。各基本研修において、学校における働き方改革の手引を活用した講義・演習を実施する。研修全体の精選やオンライン化によって、研修数を前年度比で２割削減、集合日数を半数に減らす。

　道教委は平成２９年度、教員が身に付けるべき資質・能力を示す本道における教員育成指標を作成。これに基づき、体系的・効果的に教員研修を実施するための道教職員研修計画を毎年度策定している。

　本年度における主な見直しの内容をみると、感染症や災害などの緊急事態にあっても必要な教育活動を継続することができるよう、新しい生活様式を踏まえた指導、自殺予防、児童生徒の心のケア、偏見に基づく差別を許さない指導など、既存講座の内容充実を図る。

　１人１台端末の本格運用を踏まえ、ＩＣＴ機器を効果的に活用した授業づくりや校内推進体制の構築などに関する講義・演習を実施。新たにＩＣＴ活用指導力向上研修などの講座を設けるほか、初任段階から管理職までの各基本研修で「ICTを活用した授業づくり」の時間を設ける。

　学校における働き方改革では、教職員自らが業務の質を高める組織の在り方への理解を深める講義・演習を実施。

　具体的には、働き方改革リーダーシップ向上研修の講座を新設するほか、既存講座の内容を充実。各基本研修では、学校における働き方改革の手引を効果的に活用した講義・演習を実施する。

　長期休業期間の研修を課業期間中に移行するなど研修全体も精選し、研修数を前年度と比べ３０研修減となる９９研修、集合日数を１２２日減の１１９日間とした。

　研修の質を確保するため、資料の事前配布やオンライン配布、運営に要する時間の省力化などの対策を講じていく。

　道教育大学との連携協定によって、教職大学院のオンライン公開講座をオンデマンド研修へ活用。これからのへき地・小規模教育充実研修については、前年度に続き４キャンパスを遠隔で接続して実施する。

　幼児教育関連では、新たに幼小連携・接続を組織的に推進するための研修を開始。幼児教育施設と小学校との既存のつながり、行政による支援・工夫などについて協議する。

　また、充実した園内研修のため、園内研修リーダー育成の研修を開始する。

(道・道教委 2021-04-07付)