釧路町　３年度教育行政執行方針　新時代対応の人材育成　ICT活用や道徳充実

（市町村 2021-04-08付）

釧路町教委・辻川尚志教育長

　【釧路発】釧路町教委の辻川尚志教育長は令和３年度教育行政執行方針において、新しい時代に対応できる人材の育成など６つの柱を示した。ICTを活用した教育の推進や道徳教育の充実、地域の教育力を生かした教育の推進などの施策を盛り込み、子どもたちがたくましく健やかに成長できる教育行政を目指す。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼社会で生きる力を育て、新しい時代に対応できる人を育む

　確かな学力を育成する教育の推進、ICTを活用した教育の推進、グローバル人材の育成と外国語教育の充実、特別支援教育の充実、キャリア教育の充実、競技スポーツの振興と交流の促進に努める。

▼健やかな心と体をもち、人を思いやることのできる人を育む

　自己肯定感・自己有用感の育成、道徳教育の充実、読書活動の推進、体力向上のためのスポーツの日常化、食育の推進と学校給食の充実、いじめの未然防止と不登校対策の推進に取り組む。

▼地域とともにある学校づくり

　コミュニティ・スクールと社会に開かれた教育課程の実現、地域の教育力を生かした教育の推進に取り組む。小・中学校の連携・一貫教育の推進を図る。

　学校力向上総合実践事業で前年度まで積み上げてきた取組を町内各校で共有し、学校の組織力向上を図る。

▼子どもの成長を支える仕組みづくり

　家庭と連携した生活習慣や学習習慣の確立、特色ある体験活動の推進、子どもの放課後・休日の過ごし方の充実を図る。

▼安全・安心で質の高い教育環境の整備

　学校施設の適正配置と長寿命化対策、スポーツ施設・社会教育施設の拠点整備、子どもや家庭に対する相談支援の充実に取り組む。

　健康・安全教育、防災教育の充実に向け、特に、学校・家庭・地域・関係機関が一体となった情報モラル教育の充実を図る。

▼学びを生かす地域社会の実現

　生涯を通じて「何度でも」学び続けることのできる環境の整備、地域課題の解決に向けた学びの充実に取り組む。創造性を育む文化芸術活動の推進の一環として、郷土芸能を伝承するための小・中学生への鑑賞や体験の機会を提供する。また、文化・スポーツ活動を通じた地域コミュニティへの寄与に取り組む。

(市町村 2021-04-08付)