感染対策徹底し実施へ　スポーツ庁　全国体力等調査

（国 2021-04-09付）

　スポーツ庁は、令和３年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の実施を決定した。実技テストは可能な限り屋外で実施すること、屋内のテストでは児童生徒の間隔を十分確保することなど、新型コロナウイルス感染症対策を徹底して実施する。地域の感染状況が悪化した場合は実施時期を遅らせるなど、柔軟な対応を講じていく。

　スポーツ庁は、感染症の全国的な感染状況を踏まえ、２年度の調査を中止した。

　一方、コロナ禍において子どもたちの体力低下や運動不足が懸念される中、体力の向上や運動習慣の確立を図る必要性から、現状を把握するとともに課題に向けた施策を検証するために３年度の実施を決定。各都道府県・指定都市教委教育長などに通知した。

　調査の実施期間は４～７月。調査内容は従来どおりで、実技テストは小学５年生と中学２年生を対象に　「握力」「上体起こし」など８種目、質問紙調査は小・中学校の児童生徒と学校、教育委員会を対象に調査する。

　実技テスト実施に当たっては、各地域の感染状況を十分に踏まえるよう要請。可能な限り屋外で実施して熱中症に注意すること、上体起こしや長座体前屈など屋内での実施が想定されるテストは児童生徒の間隔を十分確保して少人数ごとに実施すること、上体起こしで足を支える児童生徒はマスクを着用することなどの留意事項を挙げている。

　地域の感染状況が悪化している場合、ただちに中止するのではなく実施時期を可能な限り後ろ倒しにするなど柔軟な対応を求め、感染症対策を講じてもなお感染リスクが高い場合は、実施可能なテスト項目のみでも可能としている。

(国 2021-04-09付)