文科省　COREハイスクール　道内　夕張高など２８校　遠隔授業の実施形態等研究

（国 2021-04-15付）

　文部科学省は令和３年度新規事業「地域社会に根ざした高校の学校間連携・協働ネットワーク構築事業（COREハイスクール・ネットワーク構想）」の調査研究委託機関に道教委を採択。有朋高校や夕張高校など２８校を指定した。教育課程の共通化やＩＣＴ機器を最大限に活用した「教科・科目充実型」の遠隔授業など、生徒のニーズに応じた多様かつ質の高い教科・科目の開設や習熟度別指導を実現する取組、遠隔授業の実施形態に関する取組などを展開していく。

　事業は、中山間地域や離島等の地域唯一の高校においても多様かつ質の高い高校教育の実施に向け、複数の高校の教育課程の共通化やICT機器を最大限に活用した遠隔授業の実施などによって、大学進学から就職までの生徒の進路希望に応じた多様な教科・科目の開設や習熟度別指導を実現するとともに、持続可能な地方創生の核としての高校の機能強化を図るため、必要な調査研究を行うもの。

　実施期間は原則３年間とし、委託契約は年度ごとに締結する。年度ごとの実施や、翌年度以降の事業計画を踏まえつつ、継続が妥当と判断された調査研究を次年度の対象とする。

　今回、道教委のほか、岩手県教委など１３機関を採択。

　道内では、ネットワークを構築する学校として有朋高のほか、夕張高など２８校を指定した。

　調査研究のテーマは、①教育課程の共通化やＩＣＴ機器を最大限に活用した「教科・科目充実型」の遠隔授業などによって、中山間地域や離島等に立地する高校等において、生徒のニーズに応じた多様かつ質の高い教科・科目の開設や習熟度別指導を実現する取組、遠隔授業の実施形態に関する取組②学校間連携を行うための運営体制に関する取組③市町村、高等教育機関、産業界等との協働によるコンソーシアムを構築し、学校外の教育資源を活用した探究的な学びなどによる教育の高度化・多様化に関する取組―の３つ。

　①～③すべてを研究テーマにそれぞれ具体的な目標を設定して実施計画を策定した上で、調査研究を行い、生徒の多様なニーズに応じた質の高い教育を実現する高校ネットワークを構築していく。　

　道内でネットワークを構築する学校はつぎのとおり。

▽有朋▽夕張▽月形▽蘭越▽寿都▽虻田▽厚真▽穂別▽平取▽福島商業▽南茅部▽長万部▽松前▽上ノ国▽下川商業▽美深▽苫前商業▽豊富▽礼文▽利尻▽常呂▽津別▽佐呂間▽清里▽興部▽雄武▽阿寒▽羅臼

(国 2021-04-15付)