モデル５市町の成果を　道教委　幼小連携・接続の冊子

（道・道教委 2021-04-09付）

　道教委は、『幼児教育の豊かな学びを小学校教育につなげるために～幼児教育と小学校教育の連携・接続ハンドブック』を作成した。幼小連携・接続のポイント、道内各地の実践事例や２ヵ年で実施したモデル事業の成果を掲載。今後、保育者や小学校教員向けの研修で活用し、理解の促進を図っていく。

　道教委は、幼児教育と小学校教育の連携・接続の充実に向け、令和元年度から２年間、幼児教育と小学校教育の接続の円滑化モデル事業を展開。各モデル地域の成果や道幼児教育推進協議会での意見を踏まえ、ハンドブックを作成した。

　ハンドブックは、幼児教育の重要性や幼児教育と小学校教育の違い、幼小連携・接続の効果や留意点を掲載。幼児教育と小学校教育が相互に子どもの実態や指導方法への理解を深め、連続性・一貫性のある教育を協力して実施する重要性を示している。

　取組を進める上で、①授業、行事、研究会などの交流②効果的な引き継ぎ③スタートカリキュラムの充実―３つの視点で連携・接続のポイントやチェック項目を示し、市町村の関係部局が連携して連携から接続へと発展する過程を共有し、組織的・計画的に取り組むことが重要としている。

　モデル地域の登別市、富良野市、枝幸町、芽室町、別海町の５市町における取組や成果を紹介。幼小連携・接続のチェックシート、関係法令、用語解説などを掲載している。

　幼児教育推進センターホームページでも公開しており、スタートカリキュラムなどに関する実践事例の詳細を閲覧できる。

(道・道教委 2021-04-09付)