2年度 27高校164人参加 道教委 小・中学校インターンシップ実施状況
(道・道教委 2021-04-12付)

 道教委は、令和2年度における高校生の小・中学校におけるインターンシップの実施状況をまとめた。14管内27校から164人の道立高校生が参加し、小・中学校59校でインターンシップを行った。教員志望の生徒が多く参加し、管内別の参加者は釧路が最多となっている。教員の仕事にふれ、大変さとともにやりがい、喜びを感じることができたとの意見が寄せられた。

 インターンシップは、高校生が小・中学校での就業体験を通し、教員の職務や学校教育の内容、子どもとふれ合う楽しさなどへの理解を深め、教員になる意欲を醸成し、明確な目的をもって教員養成大学への進学につなげることが目的。元年度から道立高校5校で試行し、2年度から本格実施した。

 調べ学習、礼儀・作法などの事前学習のあと、授業参観、教科学習の授業補助、授業体験、子どもや教員との交流などを行う。インターンシップ実施後、報告会を開催し、参加生徒が同級生や下級生に成果の普及を図る。

 2年度は14管内の27校から164人の道立高校生が参加し、36市町村の小・中学校59校でインターンシップを行った。管内別の参加人数は釧路が55人と最も多く、空知、檜山、オホーツクなどと続いた。

 多くの地域で日ごろから学校間で連携していることもあり、新型コロナウイルス感染症の影響で実施時期の変更が多かったものの、中止となった事例は少なかった。一方、札幌市、旭川市、函館市などの都市では未実施や中止となるなどの影響があった。

 参加生徒は教員を目指す生徒が多く、「自分で分かっていても自分の言葉で教えることが難しかった。数学教師になることが目標なので有意義な経験になった」「生徒、先生の会話も楽しく、時間があっという間に過ぎた」などの感想が寄せられた。授業や給食の準備など様々な場面で努力する教師の姿をみることで、仕事の大変さとやりがいを実感できたとの声もあった。

 今後、2年度の取組や参加者の声を道教委の教員採用ポータルで掲載する予定。本年度も取組を継続する予定で、高校生に周知し、参加者の確保に努めていく。

(道・道教委 2021-04-12付)

その他の記事( 道・道教委)

道教委 高校の特別支援教育支援員 3年度 11校に配置 新規は穂別、旭川西、清里

 道教委は、高校における特別支援教育支援員配置事業の令和3年度配置校に穂別高校、旭川西高校、清里高校の新規3校を含む11校を決定した。2月に実施した「教育上特別な支援を必要とする生徒の状況お...

(2021-04-14)  全て読む

オホーツク管内3年度教育推進の重点 経営手腕の発揮を オホーツク局の野上局長 18項目示す

オホーツク教育局長野上義秀  【網走発】オホーツク教育局の野上義秀局長は、9日にウェブ会議システムZoomを用いて開かれた管内公立小・中・義務教育学校長等会議で令和3年度管内教育推進の重点を説明した。「社会の変化に対応...

(2021-04-13)  全て読む

特別支援ICT教育で企業と連携 盲学校4校で遠隔授業 道教委 聾学校等でも予定

道教委特別支援ICT教育連携事業開始  道教委は本年度から、ソフトバンク㈱と連携し、特別支援教育におけるICT教育連携事業を開始する。スマートスピーカーなど機材の貸与を受け、東京大学先端科学技術研究センターによる指導助言のもと、...

(2021-04-13)  全て読む

オホーツク局 HPに新コーナー 学校経営充実へ活用を 管内全校のグランドデザイン紹介

 【網走発】オホーツク教育局は、管内各小・中学校および義務教育学校の令和3年度グランドデザインを紹介するコーナーを同局ホームページに開設した。各市町村ホームページへのリンクなどから、管内すべ...

(2021-04-12)  全て読む

9校の文化的活動紹介 道教委「ばーちゃる文化祭」

 道教委は、特別支援教育課のYouTubeチャンネルに動画「ばーちゃる文化祭」を公開した。特別支援学校の生徒がVRキャラクターを演じ、特別支援学校9校の文化的活動を紹介。音楽や演劇、書道パフ...

(2021-04-12)  全て読む

道教委 3年度就職指導改善実践校 芦別高など6校指定 新たにICT活用した支援

 道教委は、就職指導の改善に関する研究の令和3年度実践研究校を決定した。実践研究校は芦別高校、伊達開来高校、静内農業高校、美深高校、遠別農業高校、標津高校の6校。新たな研究課題にICTを活用...

(2021-04-12)  全て読む

モデル5市町の成果を 道教委 幼小連携・接続の冊子

 道教委は、『幼児教育の豊かな学びを小学校教育につなげるために~幼児教育と小学校教育の連携・接続ハンドブック』を作成した。幼小連携・接続のポイント、道内各地の実践事例や2ヵ年で実施したモデル...

(2021-04-09)  全て読む

道教委 3年度体育専科教員配置校 石狩市緑苑台小など35校 エキスパート教員は5校に

 道教委は、体育専科教員の本年度配置校を決定した。体育専科教員は石狩市立緑苑台小学校など新規8校を含む35校に配置。前年度から配置している体育エキスパート教員は津別町立津別小学校など新規1校...

(2021-04-09)  全て読む

小玉教育長 不祥事防止へ体制強化 事案の背景 見える化 総務課付に対策官配置など

 道教委の小玉俊宏教育長は7日、道庁別館で開いた記者会見で、教職員の不祥事防止に向けた取組を進めるための体制強化を図ることを表明した。各学校に普及啓発するため新たに総務課付に不祥事防止対策官...

(2021-04-09)  全て読む

T―base開設で小玉教育長訓示 挑戦心で試行錯誤を 12日から遠隔授業同時配信

 道教委の小玉俊宏教育長は6日、道庁別館で道高校遠隔授業配信センター(T―base)開設に当たって訓示した。「チャレンジ精神をもって試行錯誤を繰り返し、本道の遠隔授業を確立してほしい」と期待...

(2021-04-08)  全て読む