中標津町　３年度教育行政方針　見学旅行は海外へ　中標津農高の活動支援

（市町村 2021-04-09付）

中標津町教委・山田康司教育長

　【釧路発】中標津町教委の山田康司教育長は、令和３年度教育行政方針において、小中一貫教育のさらなる充実を図るとした。老朽化した広陵中学校の長寿命化改良工事に着手するほか、町立の中標津農業高校の教育活動を支援する。中標津農業高については、見学旅行の行き先を道外から海外に切り替える方針を示した。

　教育行政方針の概要はつぎのとおり。

【学校教育の充実】

▼豊かな心と健やかな体の育成

　考え、議論する道徳や、望ましい生活習慣の確立に向けた取組を推進する。生活リズムチェックシートの活用や「早寝・早起き・朝ごはん・スマホ離れと家庭学習」「スイッチオフ２２」運動に取り組む。地場産食材を活用した中標津丸ごと給食を実施する。

▼社会で生きる確かな学力の育成

　町学校改善支援プランに示す授業改善に向けた各学校の取組の充実に向けて支援する。定数加配教員等を活用し、複数教員による個に応じた指導の充実に努める。

　小中一貫教育については、義務教育９年間を見通したグランドデザインに基づき、小・中学校の接続を重視した教育活動を進める。

　英語指導助手２人を学校に派遣し、外国科の充実を図る。道教委が全中学校で実施する英検ＩＢＡの活用等を通して英語力向上に努める。

　北方領土学習の継続と充実に努める。

▼信頼される学校づくりの推進

　地域学校協働本部については、地域コーディネーターを委嘱し、引き続き学校支援のためのボランティア派遣や調査研究を行う。

▼教育環境の充実

　老朽化した広陵中学校の長寿命化改良工事に着手し、３年度はグラウンド改修を実施する。児童生徒の安全対策では、スクールガードリーダーを継続して派遣する。計根別幼稚園は昨年１０月に満３歳児の受け入れを開始したことから、園児数増加に対応する人員体制を整備する。

▼中標津農業高校の教育の充実

　町立高校として、地元の資源を活用した新製品開発や栽培作物の研究、関係機関等と連携したプロジェクトを推進する。計根別食育学校の活動を充実させ、町内外に情報発信する。

　見学旅行は道外から海外に切り替えるが、実施の可否は新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえて判断する。

【社会教育の充実】

▼社会教育諸団体への支援の充実

　全道・全国大会への出場等の遠征費の一部を補助し、児童生徒のスポーツ・文化活動を支援する。

(市町村 2021-04-09付)