西興部村　３年度教育行政執行方針　ＩＣＴ施策など研究へ　プロジェクトチーム設置

（市町村 2021-04-09付）

西興部村教委・飯束亨教育長

　【網走発】西興部村教委の飯束亨教育長は令和３年度教育行政執行方針において、ＩＣＴの効果的な活用に関する施策などを研究するプロジェクトチームを設置するとした。校務支援システムとして２年度から試験導入しているＧｏｏｇｌｅ　Wｏｒｋｓｐａｃｅの活用を継続し、業務改善に向けて検証していく。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼確かな学力の育成

　全国学力・学習状況調査の結果分析をもとに、明らかになった課題を踏まえ、チャレンジテストの活用など、学校が組織的に授業改善に取り組めるよう支援していく。

　教育の情報化に伴うＩＣＴを基盤とした効果的な活用に関する施策を研究するＩＣＴ教育推進プロジェクトチームを設置するとともに、ＩＣＴ機器の操作支援や使用マニュアルの作成および授業改善などを支援するＧＩＧＡスクールサポーターの配置、教師用・児童生徒用のデジタル教科書の導入、ふるさと学習教材の電子書籍化や遠隔学習サポートの検討など、多様な学び方を保障する取組を積極的に推進していく。

　北海道大学大学院教育学研究院との連携協定に基づき、夏休みに同大学の学生を招いての中学生対象の学習会の開催や、小中学生対象の体験教室など、学びの楽しさを実感できる学習機会を設ける。

▼キャリア教育

　２年度からキャリア・パスポートの取組が始まり、児童生徒にとっては、主体的に学びに向かう力を育み、自己実現につなぐもの、また、教師にとっては児童生徒の成長を促し、系統的な指導に資するものであり、児童生徒の発達の段階や地域の実態を踏まえながら、社会科や総合的な学習の時間、特別活動等の指導の充実に努めていく。

▼ふるさと教育の充実

　新学習指導要領に基づいた地域色のある社会科副読本の編集に取り組み、４年度からの活用を目指していく。

▼地域の教育力を生かした学校づくりの推進

　望ましい生活習慣の定着に向け、学校運営協議会（コミュニティ・スクール）に働きかけるなど、児童生徒が多様な体験活動を行うことができるよう、地域人材を活用し、魅力ある教育活動を展開するなど、特色ある学校づくりに努めていく。

▼働き方改革の推進

　教職員の働き方改革の取組として、勤務時間の管理を行うＩＣカードの導入、学校行事や業務の見直し、教務分担、外部人材の導入、また、昨年夏から校務支援システムとして、活用が見込まれるＧｏｏｇｌｅ　Wｏｒｋｓｐａｃｅを試験導入して教職員のコミュニケーションや情報共有の効率化の検証を進めている。

　３年度は、新学習指導要領において情報活用能力がすべての学習の基盤となる資質・能力として位置付けられたことを踏まえ、教職員のＩＣＴ活用指導能力の向上や情報教育の充実を図るとともに、引き続き校務支援システムの検証を行うなど業務改善に努めていく。

(市町村 2021-04-09付)