黒松内町　３年度教育行政執行方針　部活動指導員を配置　体育館は交流拠点へ転換

（市町村 2021-04-15付）

黒松内町教委・内山哲男教育長

　【小樽発】黒松内町教委の内山哲男教育長は令和３年度教育行政執行方針で、部活動において、部活動指導員の配置やスポーツ少年団などとの結び付きを深める体制づくりを検討するとした。総合体育館は、多世代交流複合拠点への転換を図るとし、検討に必要な耐震診断に取り組む。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

【学校教育】

▼確かな学力と生きる力の育成

　児童生徒個々の実態に合わせた基礎学力の定着と学習意欲の向上を図る学習支援員および特別支援教育補助員の配置、オンラインを活用した町営塾や不登校などの児童生徒を対象にした適応指導教室の運営など、本町ならではの教育力を育んでいく。

子どもたちが情報技術を手段として学習等に利活用できるよう、各教科等においてＩＣＴの特性や利点を生かした授業内容の充実を図るとともに、教員のＩＣＴ活用能力の向上に取り組む。

　特別支援教育については、発達の遅れ等の早期発見や適切な支援・相談等に努めるとともに、黒松内小学校にある通級指導教室を十分活用し、各学校において策定する個別の教育支援計画をもとに、一人ひとりのニーズに応じた指導や支援に取り組む。スクールカウンセラーによる支援を継続し、児童生徒の困り感や不安に対して学校と連携した対応によって、豊かな心と態度の育成に努めていく。

　引き続き、多くの生徒が部活動に積極的に参画するよう奨励するとともに、部活動指導員の配置やスポーツ少年団やスポーツ団体との結び付きを深める体制づくりを検討していく。

▼地域と共にある教育の推進

　コミュニティ・スクールでは、地域の人々と目標やビジョンを共有し、地域と一体となって子どもたちを育む。

　併せて、社会教育では地域と一体となり子どもたちを育む地域学校協働本部において、学校と地域・町民を結び付け、学校運営協議会と地域学校協働本部が両輪で学校支援活動、家庭教育支援活動、学びによるまちづくり等に取り組んでいく。

▼負託に応える学校づくり

　教職員の資質向上については、学習指導はもとより人間関係の構築能力やコミュニケーション能力の育成など、教育課程に対応した専門性と実践的指導力を高めるため、校内研修を充実させるとともに、オンライン研修や各種研修会への参加を推奨していく。職場のコミュニケーションづくりに努め、教職員の指導力の向上と人材育成、児童生徒に還元される学校運営の構築に努める。

【生涯学習】

　地域おこし協力隊１人を教育委員会に配置し、各地区地域づくり振興会を中心に、地域づくり支援員と連携を図りながら、生涯を通じ個性が輝き、豊かさを実感できる地域コミュニティの形成に努めていく。

　総合町民センターは、学びと子育ての多世代交流複合拠点への転換を検討する上で必要な耐震診断に要する経費を計上。東京オリンピック・パラリンピックを町の活性化につなげるため、南アメリカ北東部スリナム共和国のホストタウンとして、選手団を８月中旬に招く。

(市町村 2021-04-15付)