地域全体で成長支える　北広島市子どもの貧困対策

（市町村 2021-04-15付）

　北広島市は、子どもの貧困対策計画を策定した。計画期間は令和３年度から６年度までの４年間。「子どもの育ちと学びへの支援」など５つの柱に沿って子どもの貧困対策の総合的な推進を図る。子ども家庭課の担当者は「身近な大人が子どもの実情に気付き、地域全体で子どもの成長を支える体制を整えていきたい」としている。

　市は、２年３月に第２期子ども・子育て支援プランを策定。プランと一体的に取り組む計画として、第８章に追加する形で計画を策定した。子どもの貧困の解消に向けて、すべての子どもが夢や希望をもつことができる仕組みづくりを目指す。

　施策の基本的な方向性として、①子どもの育ちと学びへの支援②子どもの居場所や経験など生活基盤の確保③自立に向けた支援④特に配慮を要する子ども・世帯を支える取組の推進⑤相談支援の整備・強化―の５つの柱を掲げた。

　その実現に向け、既存事業も含め計７４事業を列挙。生活困窮世帯の中学生を対象とした学習支援、ひとり親世帯への医療費助成等、各事業を連携させ、見落としのない支援につなげる。

　基本施策ごとに６年度までの目標値を設定。子どもの居場所の開設数（児童センター、出張型ひろば、学童クラブ、放課後子供教室、学校開放など）については、４ヵ所増の３５ヵ所とすることを示した。

(市町村 2021-04-15付)