比布町３年度教育行政執行方針　４年度に義務教育学校　部活指導員配置など通し　

（市町村 2021-04-19付）

比布町教委・北川範之教育長

　【旭川発】比布町教委の北川範之教育長は、令和３年度教育行政執行方針において、現在の小・中学校を４年度から義務教育学校に移行するとした。地域の部活指導員やスクール・サポート・スタッフの配置拡充などを推進し、持続可能な学校運営体制の整備・充実に努めていく。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼社会で生きる力の育成

　小学生については、長期休業中に学校と教育委員会が連携して学習支援事業を行い、補習学習を中心に学力向上と学習習慣定着に努める。

　中学生は引き続き、民間学習塾による学力向上対策事業「チャレンジゼミ」を開講する。

　特別支援教育については、各学校に特別支援教育支援員を適正に配置し、コーディネーターを中心に特別支援教育の専門性の向上に努める。

　君の夢プロジェクト推進事業については、一流選手の技術指導などによる部活動支援や全生徒を対象とする道徳講演会を開催するなど、ふるさとに愛着と誇りのもてる事業を実施する。

　教育の情報化については、学校におけるＩＣＴ環境の整備を充実し、教員のＩＣＴ活用指導力向上に向けた研修や遠隔教育などの実践研究に取り組むとともに、子どもたちにＩＣＴなどの技術に対応する能力や情報を活用する能力を身に付けさせるよう努める。

　新たな感染症に備えるために、非常時における子どもたちの学習機会の保障に向けた主体的な取組を整備する。

▼豊かな人間性と健やかな体の育成

　新型コロナウイルス感染症に関連して、学級担任や養護教諭を中心としたきめ細かな健康観察などから子どもたちの状況を的確に把握し、健康相談の実施やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー等による支援など、心のケアに適切に対応する。

▼連携・協働に基づく学校づくり

　これまで積み上げてきた小中一貫教育の成果をさらに充実・発展させるため、４年度から、現在の小・中学校を義務教育学校に移行する。

　３年度は、義務教育学校への移行に向けて、保護者・地域の理解と協力のもと、学校と十分連携を図りながら、新時代を見据えた義務教育を展開するための準備を進める。

　コミュニティ・スクールについて、３年度は、具体的な学校サポートや、交流を広げる取組などの方向性について検討する。

　学校における働き方改革については、地域の部活指導員やスクール・サポート・スタッフの配置の拡充などの推進や、学校での業務改善手引書に基づく取組を着実に実施し、持続可能な学校運営体制の整備・充実に努める。

▼学びを生かす地域社会の実現

　２年度から開塾している通年寺子屋ほくれい塾は、これまでどおり小学４～６年生を対象に多種多様な学習を提供し、自ら考えて行動できる子どもたちを育む。

　放課後児童クラブについては、３年度から指導員を１人増員し、家庭や学校に代わる生活の場・成長の場として引き続き開設する。

(市町村 2021-04-19付)