長沼町　３年度教育行政執行方針 ４年度　小中一貫教育　ＩＣＴ用い学びを最適化

（市町村 2021-04-20付）

長沼町教委・間嶋勉教育長

　【岩見沢発】長沼町教委の間島勉教育長は、令和３年度教育行政執行方針において、一人ひとりの学びをしっかりと支え、誰一人取り残すことのない教育を実現するため、９年間の見通しをもった教育活動全体のカリキュラムを編成し、４年度には小中一貫教育を完全実施するとした。１人１台端末とＩＣＴプラットフォームを活用し、公正に個別最適化された学びを実現していく。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼小中一貫教育の推進

　一人ひとりの学びをしっかりと支え、誰一人取り残すことのない教育を実現するため、系統性を意識した指導や難易度を考慮した単元構成、９年間の見通しをもった教育活動全体のカリキュラムを編成していく。

　中学校教員による小学校高学年専科授業、小・中学校間の相互乗り入れ授業の実施などを通じて、日常の授業の在り方を小・中学校が一体となって研究・模索し、４年度には小中一貫教育を完全実施していく。

▽ＩＣＴ活用による学びの質の向上

　３年度から全児童生徒に付与される１人１台端末とＩＣＴプラットフォームの活用によって、学校・家庭を問わず、いつでもどこでも学習できる公正に個別最適化された学びを実現していく。

▼教員の授業改善による学力の向上

　小中一貫合同研修会等において外部講師を招へいし、一人ひとりの学びをしっかりと支え、誰一人取り残すことのない教育や指導の在り方について研鑚を深める。

　学習のねらいを明確にし、見通しを学ぶことのできる学習過程や授業スタイルなど、小・中学校で学習規律を統一し、子どもが学びに向かう環境の整備を徹底していく。

▼豊かな心と健やかな体を育成する教育の推進

　豊かな心の育成については、道徳科を要として、道徳教育推進教師を中心とした組織的な授業実践や教育活動を展開するとともに、学習指導や生活指導にピア・サポートを取り入れるなど、支え合い、思いやる気持ちを大切にした取組を継続していく。

　健やかな体の育成については、新体力テストを引き続き全学年・全種目で実施し、体育の授業改善を図るとともに、１校１実践の取組、スキー・水泳授業、部活動などを支援し、体力向上や運動の習慣化を推進していく。

▼子どもたちの学びを支える教育の推進

　外国語教育については、英語コミュニケーション能力を育成するため、ＡＬＴ（外国語指導助手）を小・中学校に１人ずつ引き続き配置していく。英検５級以上の合格者への検定料助成を継続するなど、グローバル社会に対応する能力の向上と異文化への理解を図り、国際社会に貢献する人材を育てていく。

　きめ細かな学習支援を行うため、支援員を引き続き配置するとともに、学校と保護者との相談体制の強化や乳幼児期から学校卒業までの支援体制の整備など、就学指導を充実させていく。

▼子ども、保護者、地域住民の信頼を高める教育施策の推進

　いじめなどの問題については、軽微ないじめも見逃さず、解決する学校として、保護者・地域・関係機関と連携しながら、いじめの根絶を目指していく。

　特別支援教育については、個別の教育支援計画の充実など、児童生徒や保護者のニーズに応じた適切な指導と支援に努めていく。

(市町村 2021-04-20付)