中富良野町３年度教育行政執行方針　中学生の夢を応援　スクールバス時刻見直し

（市町村 2021-04-14付）

中富良野町教委・鈴木晶教育長

　【旭川発】中富良野町教委の鈴木晶教育長は令和３年度教育行政執行方針において、新たに中学生を対象としたなかふらの夢・未来応援事業を実施するとした。児童生徒の通学の負担軽減を図るため、スクールバスの路線・時刻を見直して適切な運行に努めていく。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

【学校教育】

▼確かな学力の育成

　校内組織体制の改善・充実によって、加配教員や学習支援員、特別支援教育支援員等の効果的な活用を図り、一人ひとりの子どもに応じた基礎・基本の定着を図る授業改善を全校で進める。

　家庭学習の手引きの活用、放課後、長期休業中の学習サポートなど、学校と家庭が一体となった取組を進める。

　朝読、家読を進めるとともに、町読書活動推進計画や社会教育活動と連携した読書活動を進める。

▼健やかな体の育成

　各学校や地域の特色を生かした体力・運動能力向上活動を進めるとともに、地域や家庭での運動習慣や意識の啓発を進め、部活動、スポーツ少年団活動などの育成、支援を通じて、子どもの体力向上に取り組む。

▼特別支援教育の充実

　個別の支援計画を活用しながら、関係機関との連携によって、就学前から切れ目のない一貫した支援を図るとともに、子どもたちの特性に応じた指導の充実を図る。

▼学校経営の充実

各学校に設置された学校運営協議会において、保護者や地域住民が教育活動に参画する地域とともにある学校づくりを図る。

幼児と児童の交流活動による幼小連携や、各小学校と中学校連携を推進する小中連携を図るため、校長会・教頭会を中心に、教育課程の交流や学習規律の統一など、子どもたちの成長の各段階での円滑な接続に努める。

▼生徒指導・教育相談の充実

　教育相談員、スクールカウンセラーなどの活動を通じて、保護者、子どもたちからの個々の相談、学校訪問、こども園や保育園、関係機関との連携等を進めるほか、いじめ・不登校等の相談・連携活動を進める。

▼教職員研修の充実

教職員が豊かな人間性や社会性、高い指導力を身に付け、資質・能力の向上を図ることができるよう、研修機会の充実と教育研究会などの支援に努める。

▼学校施設の整備

　中富良野小学校と中富良野中学校の改築について、３年度は両校の改築工事基本設計を実施する。

旭中小学校と宇文小学校の放送機器の更新を図るとともに、教育教材等の充実に努める。

▼スクールバスの運行

通学対策としてスクールバスを運行しているが、利用の実態を踏まえて路線・時刻を見直し、子どもたちの通学の負担軽減を考慮した適切な運行に努めるとともに、部活動バスを運行し、通学の安全確保に努める。

【社会教育】

▼青少年教育の充実

　新規事業として、なかふらの夢・未来応援事業では、中学生の個人・団体を対象に、将来の夢を実現するため、体験してみたいことに対し企画を募集・選考し、支援する。

▼文化芸術活動の促進と発表・鑑賞会の提供

３年に１度実施していた芸術・文化鑑賞事業を、３年度から毎年開催する。

(市町村 2021-04-14付)