札幌市教委　３年度開放図書館　小・中学校１２１校で予定　読書活動推進　交流機会創出

（札幌市 2021-04-19付）

　札幌市教委は学校図書館開放事業について、令和３年度は４月時点で小・中学校合わせて１１２校での実施を予定している。年度途中には昨年からの継続校７校と新たに２校を追加指定する予定で、合わせて１２１校での開放を目指す。

　事業は、学校図書館の運営にＰＴＡをはじめとする地域人材を活用することで児童生徒の読書活動を推進するもの。併せて、一般書・実用書等の大人向け図書を配架し、地域住民が利用可能な時間を設けて図書閲覧・貸し出すことで、地域住民の読書活動を推進するとともに、運営協力者を発掘する。

　また、学校図書館を介して児童生徒と地域住民、地域住民同士の交流機会を創出。地域に開かれた学校づくりと地域全体で子どもを育成・支援する環境づくりに役立てる。

　各実施校は、①学校図書館の基本的実務②レファレンスサービス、図書紹介など利用者に対する情報提供③ボランティア研修会の企画・実施④読書活動推進、来館促進、人材発掘・事業ＰＲなど行事の企画・実施⑤広報誌の発行、ＰＴＡ行事・地域行事への参画などの広報活動⑥その他目的達成に必要なこと―などの業務を推進。

　事業実施に当たっては、従事者の健康管理に十分注意するほか、利用前後の手洗いを徹底するなど、実施校の教育活動に準じた感染症対策を徹底する。

　３年度当初は、２年度比７校減の１１２校で実施予定。年度途中には昨年からの継続校７校と新たに２校で開放図書館が開設され、準備が整い次第、順次事業を展開していく。

(札幌市 2021-04-19付)