札幌市教委　コロナまん延防止へ通知　５月１１日まで部活休止　教育活動全般で対策を

（札幌市 2021-04-27付）

　札幌市教委は２３日付で、各幼稚園長、小・中学校長、市立高校長、市立特別支援学校長等に対して、通知「新型コロナウイルス感染症のまん延防止に向けた対応について」を発出した。「部活動の原則休止」「教育活動全般における感染症対策の徹底」など４点を要請。きょう２７日から５月１１日まで、原則、部活動を休止することを周知したほか、引き続き、札幌市における教育活動のガイドラインに基づき、感染症対策を講じながら教育活動を進めるよう求めた。

　市内では、変異株の影響もあって２３日現在で直近１週間の人口１０万人当たりの新規感染者数が２５人を超え、幅広い世代で感染の広がりをみせている。また、感染経路が不明な感染者が増加しており、市中感染が拡大している状況にある。

　通知では、人の移動が活発になる大型連休を控えたこの時期に、人と人の接触を減らすための強い措置を講じていくことで感染拡大を抑え込むため、幼稚園・学校においてもまん延防止対策を一層進める必要性を強調。

　①部活動を原則休止②学校施設の目的外使用の禁止③所属職員の健康管理の徹底④教育活動全般における感染症対策の徹底―の４点を要請した。

　うち①では、きょう２７日から５月１１日まで学校が必要と判断する場合を除き、部活動を休止することを周知。新年度早々に活動が制限されることから、子どもの気持ちをしっかり受け止めるとともに、今後の感染状況等を様々想定しながら活動計画を立てるなど、部活動への期待や意欲を損なわないように配慮に努めるよう求めた。

　④では、引き続き札幌市における教育活動のガイドラインに基づき、感染症対策を講じながら教育活動を進めるよう要請。特に発熱等の風邪症状がある中で登園・登校し、後日、新型コロナウイルスの感染が判明した事案が多数確認されていることから、あらためて、幼児児童生徒本人の家庭での朝の検温と健康観察を徹底し、発熱などの風邪症状がある場合は、登園・登校しないことを徹底するよう呼びかけた。

(札幌市 2021-04-27付)