札幌市学校教護協会　総会研修会　指導強化重点に連携　小池理事長再任が決定

（札幌市 2021-04-28付）

１６１人が出席し、モラル教育の推進などを申し合わせた

　札幌市学校教護協会（小池千秋理事長）は２２日、ホテルライフォート札幌で令和３年度理事幹事合同総会研修会を開いた。役員改選では、小池理事長を再任。充実した研修会の開催や指導の強化を重点に、学校間の連携や関係機関との連携を図っていくことを確認した。

　はじめに、小池理事長があいさつ。多くの関係機関・関係団体と連携を強めつつ、時代の変化、コロナ禍における不安を抱える生徒に対する心身両面での健やかな育みのための活動を進めていきたいとした上で、各学校に還元できる学びの共有の場としての活動や、コロナ禍での生徒指導の在り方の共有に向けた活動の協力を求めた。

　また、「コロナ禍において、心のダメージや不安を抱えている生徒も多くいることが予想される」とし、命の指導や情報モラル教育の推進を呼びかけた。

　研修会では、道警本部少年課の青木由枝非行対策担当課長補佐が「少年非行の実体とその対応」と題して講演。道内における昨年１年間の非行少年の数が９６７人と新型コロナウイルス感染症の影響もあって過去最少だったことを説明したほか、退職した警察官が学校を回り、情報共有や公園での見守りなどを行うスクールサポーターについて、学校現場との連携の成果などを紹介し、活用を勧めた。

　続いて、長岡秀政幹事長が説明。本年度の活動目標を「校内外の生徒指導に役に立たせるために、自主活動を強化し、実態把握、情報交換を行う」「実態にのっとった地区活動を行うために、学校間の連絡、関係機関との連携を密にする」と設定し、①実態把握に努め、対策を協議し、指導の強化を図る②幹事研修会を実際指導に活用できる内容とする―の２点を活動の重点とすることを確認した。

　このあと、地区別に打ち合わせを行った。

　本年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽理事長＝小池千秋（平岡中校長）

▽副理事長＝廣川雅之（市立札幌大通高校長）、西岡憲廣（札幌山の手高校長）、阿部穣（札幌国際情報高校長）、須藤勝也（啓明中校長）

▽幹事長＝長岡秀政（真駒内中教諭）

▽副幹事長＝川村英生（市立札幌清田高教諭）、川村康朗（白石中教諭）、菊池大（札幌北稜高教諭）

▽研修部長＝伊藤信之（屯田北中教諭）

▽指導部長＝藤井博之（栄町中教諭）

▽編集部長＝加藤友美（山鼻中教諭）

▽調査部長＝後藤一真（栄南中教諭）

(札幌市 2021-04-28付)