札幌市教委　小３対象に３５人学級　３年度　４校で試行　４年度全校実施目指し検証

（札幌市 2021-04-28付）

　札幌市教委は、小学３年生を対象とした少人数学級について、令和３年度、市立学校４校で試行実施する。加配定数の振り替えによって、担任外だった教諭が担任を受け持つ場合など、学校運営上の影響や課題を検証。４年度からの全校実施に向け、準備を進めていく。

　国はことし４月、公立小学校の全学年で学級編制の標準を３５人とする義務標準法の改正法等を施行。３年度は２年生で実施し、７年度までに段階的に全学年に広げることを示した。

　市は、平成１６年度に小学１年生で少人数学級の導入を開始。小学２年生は１７年度から、中学１年生は１８年度から段階的に導入を進めてきた。

　義務標準法の改正等を見据え、ことし２月、児童生徒数の推計から小学３年生で１学級当たりの人数が４０人となる学校に対し、少人数学級試行の希望を調査。結果を踏まえ、市内４校を選定し、影響や課題を検証することとした。

　選定校では、チーム・ティーチングや少人数指導（習熟度別指導）などで活用していた加配定数を振り替えることによって、担任外だった教諭が担任を受け持つ場合など、学校運営上の影響や課題を検証。

　市教委は、より具体的な検証方法について検討中としており、試行実施の影響や課題を踏まえ、４年度からの小学３年生における少人数学級の全市拡大に向け、準備を進めていく。

(札幌市 2021-04-28付)