まちづくり戦略ビジョン審議会　学校教育ＩＣＴ活用推進　札幌市　初会合で確認

（札幌市 2021-04-30付）

　札幌市は２２日、ホテル札幌ガーデンパレスで市まちづくり戦略ビジョン審議会の初会合を開いた。戦略ビジョンの、計画構造や今後の策定スケジュール、現行の戦略ビジョンに基づくまちづくりの検証結果を確認。学校教育にかかわって、今後、ＧＩＧＡスクール構想に基づく学校教育におけるＩＣＴ活用の一層の推進や、子どもの社会体験学習・地域との交流の促進を図ることなどを確認した。

　市は、市制施行１００周年を迎える令和４年度から１３年度までを計画期間とする仮称・第２次まちづくり戦略ビジョンの策定を目指している。戦略ビジョンは市の計画体系の最上位に位置付けており、各種分野の個別計画も戦略ビジョンに沿って策定することとなる。

　次期戦略ビジョン策定に当たり、専門的な見地から検討を行うため、学識経験者らで構成する審議会を設置。初会合となった２２日には秋元克広市長が出席し、諮問書を手交した。

　冒頭あいさつで秋元市長は、今後、市の人口が減少期に入ることを踏まえ「戦略ビジョンは今後１０年間の計画だが、つぎの１００年に向けた重要な計画となる」と強調。また「２０３０年はＳＤＧｓの目標年次でもある」とし、様々な環境問題も含め、札幌のまちづくりがどのように世界に貢献し、地域の経済に影響を与えるかも踏まえ、まちづくりの方向性を議論するよう求めた。

　議事では、ビジョンの策定方針や審議会における今後のスケージュールのほか、現行の市まちづくり戦略ビジョンに基づくまちづくりの検証結果について確認した。

　学校教育にかかわっては、子どもが主体的に学び、一人ひとりの個性や特性を伸ばすことができるよう開成中等教育学校における中高一貫した学びに関するモデル研究や、小学校高学年を対象とした算数にーごープロジェクトを実施し、課題探究学習を推進してきたことなどを報告した。

　今後、課題探究的な学習、進路探究学習のほか、ＧＩＧＡスクール構想に基づく学校教育におけるＩＣＴ活用の一層の推進や子どもの社会体験学習・地域との交流をさらに促進していくとした。

(札幌市 2021-04-30付)