第３次札幌市児童相談体制強化プラン　子の権利擁護など５点　社会的養護体制等充実へ

（札幌市 2021-04-30付）

　札幌市は、第３次札幌市児童相談体制強化プランをまとめた。児童相談に関する課題を解決するため「子どもの権利擁護」「地域における相談支援体制の強化」など５点を施策の方向性として設定。地域における相談支援体制の強化や個々の子どもの状況に応じた社会的養護体制の充実など、今後速やかに取り組んでいく必要のある事項を整理した。計画は市ホームページで公開している。

　計画は、増加する児童相談に迅速・的確に対応するため、児童相談所の体制や専門性の強化をはじめ、児童虐待関連部所のみの強化や連携にとどまることのないよう、これまでの取組をさらに推進するための計画として策定したもの。また、国の児童相談体制の強化に関する法令改正等を踏まえ、計画的に体制の強化を図ることをねらっている。

　児童相談所が中心となって継続的に取り組んでいく施策の方向性を示すとともに、具体的な取組を明記。市まちづくり戦略ビジョンや第４次さっぽろ子ども未来プラン、北の大地☆子ども未来づくり北海道計画と密接に関連することから、各計画との整合性を図りながら取組を推進していく。

　計画期間は、令和２～６年度までの５年間。４年度には、中間的な点検・評価を実施するとしている。

　①強化プランの策定に当たって②札幌市の児童相談に関する現状③札幌市の児童相談に関する課題と基本的方向性④具体的取組⑤（仮称）第二児童相談所設置について―の５章立てで構成している。

　うち③では、児童福祉法の改正や第２次札幌市児童相談体制強化プランの実施状況、令和元年６月２歳女児死亡事案の検証報告書などを踏まえ、札幌市の児童相談に関する各課題を整理。札幌市が抱える児童相談体制に関する課題を解決するための方向性として「子どもの権利擁護」「地域における相談支援体制の強化」「専門的相談支援体制の強化」「個々の子どもの状況に応じた社会的養護体制の充実」「関係機関との連携・支援の体制や支援制度の強化」の５点を掲げた。

　これら目指すべき方向性を踏まえ、地域における相談支援体制の強化や個々の子どもの状況に応じた社会的養護体制の充実、関係機関との連携・支援の体制や支援制度の強化など、今後速やかに取り組んでいく必要のある事項を整理した。

　計画は、市ホームページで公表している。

(札幌市 2021-04-30付)