各種行事や部活動中止　緊急事態宣言中の対応追記　札幌市教委　ガイドライン改訂

（札幌市 2021-05-17付）

　札幌市教委は、新型コロナウイルスの市内での感染状況などを踏まえ『札幌市における教育活動のガイドライン』を改訂する。出席停止の基準を一部変更するほか、緊急事態宣言またはまん延防止等重点措置が発令されている期間は、集団宿泊的行事を見合わせるとともに、部活動を原則中止とすることを追記。緊急事態宣言が発令されている期間においては、運動会や学校祭、校外学習等の実施を見合わせる旨を記した。１３日付で各幼稚園長、小・中学校長、市立高校長、市立特別支援学校長等に対して通知を発出した。

　市は、市内での感染状況などを踏まえ、緊急事態宣言並みの感染対策が必要となることから、市における感染レベルを「レベル３」に引き上げ。これを踏まえ、教育活動のガイドラインを改訂することとした。

　改訂点は、①地域の感染レベルの引き上げ②出席停止の基準の一部変更③消毒の合理化④各種学校行事の実施見合わせ、部活動の原則休止⑤教職員の接触機会の低減―の５点。

　児童生徒等の感染経路として家庭内感染が多いことを踏まえ、出席停止の基準について「児童生徒等が同居する者が濃厚接触者と指定された場合」「上記を除き、児童生徒等と同居する者がＰＣＲまたは抗体検査を受検する場合」の２項目を追加。大勢がよく手を触れる個所の１日１回の清掃・消毒について、教員の負担軽減の観点から児童生徒等の手洗いが適切に行われている場合は省略できるとした。

　緊急事態宣言、またはまん延防止等重点措置が発令されている期間においては、集団宿泊的行事を見合わせるとともに、部活動を原則中止（学校が必要と判断する場合を除く）することを追記した。

　緊急事態宣言が発令されている期間においては、体育的行事（運動会など）、文化的行事（学校祭など）、交通機関（貸付バスを含む）を利用する校外学習の実施を見合わせる旨を記した。

　このほか、感染レベル３の期間中、在宅勤務を課業期間も取得を認め、原則一日単位ではあるが、時間単位の取得も併せて認める。また、時差勤務や休暇取得等によって、可能な限り、接触機会の低減を求めることとした。

(札幌市 2021-05-17付)