札幌市小学校長会2年度研究成果 研究集録集から 第3回 「豊かな心」育成部〈上〉(札幌市 2021-05-13付)
◆副主題 多様性を認め合い、自他の命を大切にする豊かな心を育む学校経営の在り方
【研究内容】
▼研究副主題の解説
変化の激しい社会、取り巻く環境による課題が多い中において、子どもが社会の一員として自立し、共に支え合って生きていくために、その基盤となる「豊かな心(他人を思いやる心、生命を尊重する心、自然や美しいものに感動する心など)」を育むことが、学校現場に強く求められている。
「多様な在り方を相互に認め合う」「人や社会とつながる」「連携・協働して課題を解決する」ことができる心豊かな子どもの育成を目指し、これまで校長会が積み重ねてきた研究の成果を大切にしながら、各校の実際の取組の成果や課題等を通して、より効果的な校長の役割・リーダーシップ、学校経営の在り方について考えていく。
▼研究の視点
▽視点1 道徳、命を大切にする指導から
・道徳教育、理科、家庭科、保健体育
・命を大切にする指導
▽視点2 特別活動の指導から
・学級活動、児童会・クラブ活動
・学校行事、集団的宿泊行事
▽視点3 いじめに関する指導から
・いじめの未然防止
・早期発見、早期対応
▽視点4 人権に関する指導から
・人権、偏見、差別
・インターネット上の人権侵害
令和2年度は、直面している新型コロナウイルス禍への対応に焦点を絞り、今だからこそ「豊かな心」について、命の大切さを感じる心・相手を思いやる心・様々な人に感謝する心・自ら~しようとする心など、どのような心を育むことが大切であり、それを実現するためには、誰(何)に対して、どのような“校長のかかわり”が必要なのかを具体的に考えたい。
また、各校で実際に起きている生徒指導上の諸問題について、毎月の部内調査結果をもとに全体で情報共有することで自校の取組の充実を図りたい。
【取組の具体】
▼研究体制
視点ごとの4つの研究グループを編制し、それぞれ発表者が取り上げた事例をもとに協議する。
・各グループで協議した内容について記録者の資料をもとに全体で交流する
・効果的な校長の役割やリーダーシップの在り方について成果と課題をまとめる
・10月の誌上交流、2月の全体研修会等を通して、取組の内容や成果を全市へ発信する
・研究推進委員が中心となって研究を進める
▼研究の実際
▽4~6月
・研究内容についてアンケート調査
・研究推進委員が研究計画の原案を作成
▽7月
・研究推進計画の提案
・研究グループの希望調査
▽8月
・グループの役割分担(発表、司会、記録)
・新琴似緑小の実例から学ぶ(北浦校長)
▽9月
・発表者の事例をもとにグループ協議
・グループごとの成果と課題の整理
▽10月
・グループ協議の成果と課題を全体交流
・10月誌上交流用原稿の検討
▽11月
・コロナ禍対応に関するイントラによる研修
【今後に向けて】
コロナ禍の推移を注視しつつ、2年度の成果と課題に基づいた次年度の新たな研究推進計画案について吟味・検討していく。
今後のコロナ禍の状況に応じた教育課程や学校行事等の具体的な対応策等、校長としてのリーダーシップについて学び合っていく。
(札幌市 2021-05-13付)
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