札幌新川高２年　オンライン講義　異文化への理解深め　在札幌米国総領事が講演

（札幌市 2021-05-27付）

日本語だけでなく英語でも意見を交わした

　市立札幌新川高校（熊谷修司校長）は２４日、同校２年生３８人を対象にオンライン講義を実施した。在札幌米国総領事館のアンドリュー・リー総領事が講師を務め、生徒は異文化への理解を深めた。

　今回の講義は、英語の授業の一環。領事館からの提案によって実現したもので、領事館の業務内容や国際理解を深めることなどを目的に実施した。

　はじめに、リー総領事が大使館や領事館、外交官の業務内容などを説明。また、自身が国務省に入省した経緯と業務を行う上で心がけていることをメッセージとして生徒に伝えた。

　このほか、出身地のサンフランシスコに移住した際の先祖のエピソードを紹介した。

　質疑応答では、生徒が自身のスマートフォンから、質問受け付け専用のプラットフォームに質問を投稿。「今までで最も難しかった仕事は」「日本に来て一番驚いたことは何か」などと投げかけていた。

　講義終了後、代表者の鶴橋このみさんが「多くの国で、国際的に交流を深められているところに強く関心をもった。海外に行ってたくさんの経験を積むことが、文化や言語を学ぶのに一番だと思った。人とのつながりを大切にし、多くの国で活躍されている総領事のことを尊敬します」と英語で謝辞を述べた。

　授業を担当した齋藤菜奈子教諭は「生徒にとってはアメリカ、異文化理解が大変身近になったと思う。英語の勉強になったのはもちろん、総領事の仕事に対する真摯な姿勢、積極的に異文化を理解しようとする態度に生徒が感銘を受けていた」と振り返った。

(札幌市 2021-05-27付)