各プールの集約化検討　札幌市　スポーツ施設配置活用方針

（札幌市 2021-06-07付）

　札幌市は、市スポーツ施設配置活用実施方針を策定した。学校・教育施設に関しては、水泳授業用のプールの多くが夏季の利用に限られていることから、市内の温水プール・公的温水プール、学校プールの集約化について検討・取組を、概ね１０年間で進めていく方針を示した。方針は市のホームページで公表している。

　方針の基本理念は「スポーツを通じて“共生のまち”を支え、未来へつなぐ札幌型施設環境の実現」。変化する社会情勢の中にあっても、市民の誰もが将来にわたって、年齢や性別、障がいの有無等を問わず、それぞれの関心、適性、目的などの違いに応じてスポーツに参画し、スポーツがもつ力で心身共に健康で文化的な生活を支え、豊かな未来を創ることができる、持続可能な札幌型の施設環境の実現を目的としている。

　基本理念の実現に向け、①持続可能な施設配置の実現②多様性のあるスポーツ環境の実現―の２点を目標に設定。

　市スポーツ局が所管する区体育館や温水プールなどを中心としたスポーツ施設のほか、学校、公園、コミュニティ施設、民間施設などを対象に、施設の集約や機能の向上などを進めていく。

　方針のうち、学校・教育施設については、水泳授業用プールの稼働が夏季に集中しており、利用期間が限られていることから、市内の温水プール・公的温水プール、学校プールの集約化に関する検討とモデル地域での試行実施などを、概ね１０年間で進めていく計画を示した。

　ウインタースポーツ拠点都市としてふさわしい環境の充実も検討。市が招致を目指している２０３０年冬季オリンピック・パラリンピックに向けた施設更新のほか、市民が身近な場所でウインタースポーツに親しめる場の確保などについても検討を進めていく。

(札幌市 2021-06-07付)