私立幼等の園内研修に市立幼教員　１０月派遣開始目指す　札幌市教委　プログラム作成

（札幌市 2021-06-08付）

　札幌市教委は、昨年５月策定の市立幼稚園の今後の在り方に関する方針に基づき、本年度から市内の各私立幼稚園・認定こども園・保育所が実施する園内研修に市立幼稚園の教員を派遣する。研修の機会を保障し、教職員の資質の向上を図るため、各園のニーズに応じた研修の協力を行うもの。研修の視点として、「幼児理解」「遊び」「特別支援教育」の３点を設定。１０月開始を目指して研修プログラムの作成などに取り組む。

　昨今、全国的に長時間の保育等によって、幼児教育施設の教職員の研修時間の確保が課題となっている。また、園外研修を受講するための園内の体制づくりや受講した研修内容の教職員間での共有などに苦慮している実態があることから、ニーズに応じた研修の実施によって研修機会を確保することが求められている。

　これを踏まえ、市教委は、多様化する幼児教育施設の保育形態等に対応した教職員の研修の機会を提供するために、園内研修への協力を検討。方針に基づき、研修内容等のニーズに応じて、市内の各私立幼稚園・認定こども園・保育所が実施する園内研修に市立幼稚園の教員を派遣する。

　本年度は、幼児教育施設のアンケート調査等を踏まえ、「幼児の理解」「遊び」「特別支援教育」―の３点を研修の視点として設定。今後、研修に活用するプログラムの作成に取り組む。

　研修時間は１時間を想定。実施日程は、申込園からの要請を受けて調整していく。

　新型コロナウイルス感染症の感染状況をみながら、１０月開始を目指して準備を進める考えだ。

(札幌市 2021-06-08付)