選手権で感染拡大防止へ　全競技を無観客開催　札幌市中体連が指針

（札幌市 2021-06-23付）

　札幌市中学校体育連盟（＝札幌市中体連、中山勝喜会長）は、『選手権開催における新型コロナウイルス感染拡大防止に関するガイドライン』を示した。本年度から作成したもので、出場停止の規定や大会における共通予防対策のほか、全競技を無観客で開催することなどを盛り込んだ。

　市中体連では、本年度の夏季選手権大会を１９日から開催しており、７月１８日までに各種目の大会を終了する予定。

　前年度までは、各競技の専門委員会などが、出場停止や観覧等に関する感染防止の取組事項を各自でまとめていた。

　一方、市中体連では、子どもたちの学びの機会を守るためにもこれまでにない安全対策を図り、選手権大会を終えることができるよう、各競技共通の感染防止に関するガイドラインを作成した。

　ガイドラインでは、①出場停止②大会当日の参加に関する基本的な考え方③選手権大会における共通予防策―の３つに関する注意事項などを示している。

　出場停止については、７項目を明記。感染が確認された場合は、治癒するまでの間は出場停止。選手の同居者に感染が確認された場合は、同居者の治癒確認後または、同居しなくなってから２週間が経過するまでは出場停止とする。

　このほか、選手が在籍している学級・学年・学校の、いずれかが閉鎖になった場合も、その期間は出場停止とする。

　参加に関する基本的な考え方では、大会当日の体調不良に関する確認対象など４項目を設定。団体競技や同一学校内で、発熱やのどの痛みなどの症状が確認された場合は、医療機関での診療結果が出るまで他の選手の出場を一時停止とすることなどを盛り込んだ。

　大会における共通予防策については、試合中以外のマスク着用や手洗い・消毒などの衛生管理について７項目を明記。全競技を無観客で開催するほか、運営者は可能な限り少人数で運営に努める。

(札幌市 2021-06-23付)