札幌市簾舞小 応援うちわ作成 コロナに打ち勝とう! 五輪選手や医療従事者に対し(札幌市 2021-06-23付)
一人ひとりがメッセージを記入したうちわ
札幌市立簾舞小学校(石橋恭校長)は、東京オリンピック・パラリンピックに出場する選手や医療従事者を激励しようと、オリジナル応援うちわを作成した。「最後まであきらめずにかっこいい姿を見せて」「患者さんや私たちのために頑張ってくれてありがとう」などのメッセージを貼り付けて校内に掲示。コロナ禍においても厳しい練習に取り組んできた選手や、国民の命を守るために最前線で闘う医療従事者に、全校児童162人がエールを送っている。
札幌市教委および札幌市スポーツ局は、市内すべての小・中学生を対象に、東京オリンピック・パラリンピックへの機運醸成などに向け、「オリジナル応援うちわ」事業を進めている。選手への応援メッセージなどを記入したうちわを作成するとともに、大会開催期間には、自宅に持ち帰って選手の応援などに活用する。
同校は、「応援うちわ・人文字に思いをのせて~のりこえようOVER COME」をテーマに設定。選手に加えて、新型コロナウイルス感染拡大防止や感染者の治療に尽力する医療従事者に対し、「感謝・希望・勇気・応援の気持ち」などを表現し、地域や社会に発信することで、人と人がつながる喜びを体感することを目指している。
事前学習では、オリンピックに関する説明のほか、医療従事者や新型コロナウイルス感染症に関する差別や偏見の防止を目的とするシトラスリボンプロジェクトなどについて、タブレットで調べたり、動画を視聴したりすることで理解を深めてきた。
うちわ作成では、五輪旗の土台となる白と、シンボルマークの青・黄・黒・緑・赤の色画用紙を各学年に1色ずつ配布。児童は、「最後まであきらめずにかっこいい姿を見せてください」「コロナに負けずに頑張って」などと記入した画用紙を貼り付け、オリジナルうちわを作り上げた。
5年生の今村沙良さんは、医療従事者へのメッセージを記入。「感染者が増えて大変な思いをしないよう、手洗いや消毒などを意識するようになった。コロナの心配がなくなったら、友達とお泊り会をしたい」と笑顔を見せていた。
6年生の安西彩葵さんは、闘病とリハビリを経て、日本代表になった選手へのメッセージを記入。「自分は詩吟で1級の級位を取るために練習している。選手の努力を見て、自分も頑張ろうと思った」と話していた。
過去に、視覚障がい者が参加するブラインドマラソンの世界選手権で、選手を応援する伴走者を務めた経験もある石橋校長は「代表選手の努力やプレーする姿を見ることで、子どもたち自身の夢をふくらませたり、目標を明確にすることにつながってほしい」と期待している。
また、タブレット端末を活用した事前学習の成果にふれ、「子どもたちが知りたいことや視聴したい動画を確認したあと、それらを共通の話題に積極的に交流する姿もみられた。端末を活用した授業の推進につなげていきたい」と話していた。
なお、7月2日には、活動の集大成として、同校卒業生の松本遥奈さんなど3人のオリンピアンをゲストに招き、全校児童とともに人文字「のりこえようOVER COME」を形作ってドローンで撮影する予定。撮影した写真や事前学習の様子の動画配信も計画している。
(札幌市 2021-06-23付)
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