二十四軒小で都市局特別授業　新校舎を大切に使って　工程や建築の魅力など学ぶ

（札幌市 2021-07-08付）

校舎が完成するまでの期間などについて質問した

　札幌市立二十四軒小学校（千葉亨校長）で６日、札幌市都市局の特別授業が行われた。建築部建築工事課の小川史洋氏が講師を務め、現在改築を進めている新校舎完成までの工程などを説明。建築にかかわる仕事の魅力を４年生約７０人に伝えた。

　同校は昭和６１年に建設。老朽化が進行し、耐震基準を満たしていないため、改築を進めている。

　新校舎の規模・構造は、地域交流施設・児童会館を含む校舎棟が鉄筋コンクリート造一部鉄骨鉄筋コンクリート・鉄骨造３階建て７７７７平方㍍。工期は令和４年１月２８日までとなっている。

　特別授業は、建築の魅力を伝え、建築への興味を深めてもらうことが目的。今回、４年生２クラス約７０人が、６日、８日、２０日の３回にわたって、工事の流れや新校舎に施される工夫に関する座学、グループでのポスター作成に取り組む。

　６日の授業で小川氏は、新校舎ができるまでに、①計画②設計③工事―の３つの段階を経ていることや、各業務内容を紹介。「完成までにたくさんの人たちが協力しながら完成する」と説明した。

　その上で、「新校舎は、約８０年間使用することを想定している。皆さんには、建物に込められた思いを受け継いで、長く大切にしてほしい」と呼びかけた。

　このほか、建物の構造や建築に当たっての工夫について、形、色、素材の３つをキーワードに則して解説した。

　児童から「新校舎の設計にはどのくらいの期間を設けたのか」「校舎やグラウンドが完成するまでの期間は」などの質問が。小川氏は「教室などの細かな配置を含めて１年半くらい」「すべての完成までは６年を予定」などと回答した。

　２０日には、児童がグループ活動として、６日と８日に学んだことを踏まえて新校舎紹介ポスターを作成する予定。

(札幌市 2021-07-08付)