安全指導、注意喚起を　札幌市教委　水難事故防止へ通知

（札幌市 2021-07-12付）

　札幌市教委は、市内の幼稚園長、各種学校長に対して、水難事故防止に向けた指導の徹底を通知した。ここ数年、市内で小学生から高校生まで校種を問わず毎年のように水難事故が発生していることなどから、幼児児童生徒の事故防止における指導の留意事項を提示。保護者に対する注意喚起や水難事故にかかる安全指導の充実などの徹底を求めた。

　通知では、水深や水中の様子が不明な湖沼、水量が多く流れの急な河川などに近づかないことや、海開き前の海水浴場、海水浴場に指定されていない海岸で、絶対に遊泳しないよう指導を求めている。

　局地的な豪雨、ダム放流時等の河川においては、急な増水が発生することを理解させるよう要請。特に中州は、急な増水によって水没する可能性があることから絶対に近づかないよう注意を呼びかけた。

　水難事故は下校後や休日の発生が多いことから、家庭や地域との連携をより一層密にした指導を要請したほか、河川、池や排水溝近くなど地域の危険個所について再点検を行い、危険個所には絶対に近づかないよう指導の徹底を求めた。

　このほか、海水浴場の利用など、海で安全に楽しく遊ぶための留意事項を記した資料を送付した。

(札幌市 2021-07-12付)