札幌新川高　オンライン講演会　届けよう“服のチカラ”　ＳＤＧｓ学習　秋に古着回収

（札幌市 2021-07-08付）

　市立札幌新川高校（熊谷修司校長）は１日、２学年を対象に「〝届けよう、服のチカラ”プロジェクト」に関するオンライン講演会を実施した。㈱ユニクロのグローバルカスタマーセンターマネージャーの関匡史さんが講師を担当。生徒たちは、動画視聴などを通して、ＳＤＧｓについて学習したほか、服の役割を再認識し、ボランティア活動に参画する意識を高めた。

　講演会は、２学年と各校内分掌が協力して初めて実施したもの。企業の社会貢献活動や、ＳＤＧｓについて学び、実践することで、生徒の視野を広げ、一人ひとりが自発的に社会問題について考えることや協力しながら行動する力を育むことをねらった。

　講師の関さんははじめに、持続可能な開発目標「ＳＤＧｓ」について説明。動画視聴などを通して、ＳＤＧｓで定める１７の目標について解説した。

　また、服には身体を温める、けがを防ぐなど、命を守る保健衛生的機能と、所属や職業を表す、おしゃれを楽しむなど、自分の個性を表現する社会的機能があることを紹介。世界にはこれらの“服のチカラ”が必要な子どもたちがたくさんいることを伝えた。

　服を必要とする子どもたちに届ける「〝届けよう、服のチカラ”プロジェクト」を説明し、「本当に必要としている子どもたちに服を届けるために、プロジェクトに協力してほしい」と求めた。

　参加した生徒から、「難民の存在は知っていたが、これまで支援の方法が分からなかったので、実際に、自分たち貢献できることがあり、活動がとても楽しみ」「家に兄弟の服もあるので、みんなで協力して、古着をたくさん集めたい」などの声が上がった。

　今後、秋ごろに、総合的な学習の時間「ＦＴ（フロンティアタイム）」の一環で、古着の回収方法について考え、回収する予定。

(札幌市 2021-07-08付)