まん延防止措置解除受け道教委　部活動原則休止を解除　９市町村で行動基準レベル２

（コロナウイルス関連 2021-07-13付）

　道教委は９日、まん延防止等重点措置の解除を踏まえた学校における新型コロナウイルス感染症対策をまとめた。１２日から石狩管内の道立学校における部活動の原則休止を解除し、時間・人・場所などを厳選して実施。石狩管内と小樽市、旭川市内の道立学校では文部科学省の新しい生活様式を踏まえた行動基準をレベル３から２へと引き下げ、感染リスクの高い学習活動については対策を徹底して実施する。

　まん延防止等重点措置解除を受け、道は９日の感染症対策本部会議で道内の警戒ステージを４から３に移行することを決定。道教委は同日付で通知「〝まん延防止等重点措置〟解除を踏まえた学校における新型コロナウイルス感染症対策について」を各教育局長・道立学校長、札幌市を除く市町村教委教育長に発出した。

　夏の再拡大防止特別対策の実施期間（１２日から８月２２日まで）の教育活動等における留意事項を周知。石狩管内の道立学校では部活動の原則休止を解除し、練習は感染症対策に配慮した活動時間、参加人数削減、活動内容の工夫などの対策を徹底して行うとした。

　併せて、大会等への参加における感染症対策の内容を改訂。石狩管内で中止としていた宿泊を伴う活動や対外試合については、全国・全道大会への参加と同様、校長が参加日の５～７日前に学校保健衛生委員会を開催して対策を協議するとともに、直近２週間分の健康観察の内容を確認する。

　石狩管内の市町村、小樽市、旭川市内の道立学校では、文科省の衛生管理マニュアルで示されている新しい生活様式を踏まえた行動基準をレベル３から２へと移行。中止されていた音楽における合唱、技術・家庭における調理実習など感染リスクの高い学習活動について、マニュアルで示す対策を確認して徹底するよう求めた。

　このほか、学校における感染拡大防止のための留意事項について周知。児童生徒や同居家族の健康観察結果の適宜把握、基本的な感染症対策の徹底など従来の取組のほか、学校における感染症対策をメールや学校だよりなどで発信し、家庭の協力を得るよう求めた。

　「専ら外国人の子供の教育を目的としている施設（外国人学校）における保健衛生環境にかかる有識者会議」（第３回）が１２日にオンライン開催され、中間とりまとめ骨子案を示した。外国人学校と子どもの実態把握、適切な感染症対策事例の翻訳・提供を提案した。

　外国人学校は、学校教育法に基づく各種学校として都道府県知事の設置認可を受けている施設と無認可施設などがあり、衛生確保に関する学校向けの規制は適用されず、一般事業所と同様の扱いとなっている。

(コロナウイルス関連 2021-07-13付)