道教委　夏の感染症再拡大防止へ　通学・部活など対策徹底　健康状態は多重チェック

（コロナウイルス関連 2021-07-27付）

　道教委は２１日、夏の再拡大防止特別対策（改訂）を踏まえた学校における新型コロナウイルス感染症対策をまとめた。石狩管内の道立高校では時差通学を実施し、衛生管理マニュアルに基づき夏期講習などを実施するよう要請。札幌市以外の小・中学校では、札幌市内の学校との合宿を伴う活動や対外試合を自粛するよう求めた。対策の実施期間は８月２２日まで。

　道は２１日の道感染症対策本部会議で、まん延防止等重点措置の適用を踏まえた道独自の感染症対策を強化する方針を決定。これを受けて道教委は、同日付で通知「夏の再拡大防止特別対策（改訂）を踏まえた学校における新型コロナウイルス感染症対策」を各教育局長、道立学校長、札幌市を除く市町村教委教育長などに発出した。

　通知では、各道立学校・市町村教委は家庭と十分に連携し、長期休業に向けた感染症対策を徹底するよう求め、児童生徒と同居家族の健康観察の把握などの留意点を示した。

　また、「学校における新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた教育活動等」「大会等への参加における新型コロナウイルス感染症対策」の内容を改訂。学校運営に関する重点配慮では、「熱中症事故の予防」「感染症等への理解と適切な行動」に関する事項を追記し、感染者への差別防止、ワクチンを接種しない人の価値観の尊重など、感染症を正しく理解し、行動できる指導を求めた。

　石狩管内の道立高校における留意事項（８月２２日まで）では、地域の通勤状況を踏まえて必要な場合に時差通学を実施し、夏期講習などにおいて衛生管理マニュアルに基づく感染症対策を徹底するよう要請。

　部活動は時間・人数・場所などを厳選し、それでも実施が難しい場合は休止すること、健康状態の多重チェックなど、より厳重に対策するよう求めた。

　石狩管内以外の道立学校、札幌市以外の小・中学校では、石狩管内、札幌市内の学校との合宿を伴う活動や対外試合を自粛することとした。

　このほか、リーフレット『長期休業期間中の新型コロナウイルス感染症対策について』の活用など、家庭や地域における感染症対策の周知・徹底を求めている。

(コロナウイルス関連 2021-07-27付)