道教委　３年度外部人材配置　２７０人　２年度比１５人減　ＴＴ定着　ＩＣＴ活用等課題

（道・道教委 2021-08-23付）

　道教委は、退職教員等外部人材活用事業の配置状況をまとめた。本年度の配置人数は、学力向上非常勤講師と外国語活動講師を合わせて２７０人。前年度と比べて１５人減となった。過年度の成果として、チーム・ティーチング（ＴＴ）による基礎・基本の定着や、放課後指導の充実などが挙がった。一方で、ＩＣＴの効果的な活用方法の検討や、授業の打ち合わせ等の時間確保や効率的な進め方などに課題を残した。

　事業は、理数教育の充実および児童生徒の学力向上に資することを目的に、退職教員や社会人等を非常勤講師として配置するもの。講師は、小・中学校または義務教育学校の取組支援、小学校等での外国語活動を支援する。

　本年度の配置状況をみると、学力向上非常勤講師が前年度比７人減の２１１人。内訳は、小学校が７人減の１４０人、中学校が同数の７１人だった。外国語活動講師は８人減の５９人。

　学力向上の成果をみると、ＴＴにおける手厚い指導による基礎・基本の定着、学習意欲の向上、放課後の個別指導による学習内容理解・定着などが挙がった。一方、放課後等の補充学習を家庭学習につなげる指導のさらなる工夫、ＩＣＴ機器の効果的な活用方法の検討などが課題となった。

　外国語活動では、成果として「児童の学習意欲や外国の文化等に対する関心が高まった」「正しい発音・表現に慣れ親しむ指導」が挙がった。課題では、講師と授業の打ち合わせに十分な時間を確保することや、効率的な打ち合わせなどが挙がった。

(道・道教委 2021-08-23付)