国際的な視点で教育を 道教委 高校教育課程研究協議会 選択式ワークショップを試行
(道・道教委 2021-08-20付)

高校教育課程研究協議会
集合・オンライン形式で約90人が参加した

 道教委は18日から2日間、高校教育課程(各教科担当指導主事等)研究協議会を開いた。文部科学省初等中等教育局初等中等教育企画課の白井俊教育制度改革室長が講師を務め、世界の教育改革の動向とニュー・ノーマル(新常態)の教育の在り方を紹介。選択式のワークショップを初めて実施し、指導上の諸問題を協議した。

 高校における教育課程編成・実施上の課題や各教科等における学習指導上の諸問題に関する研究協議を行い、高校教育の改善・充実に資することが目的。

 札幌市内の第2水産ビルを主会場に、各教育局をウェブ会議システムで接続して実施。集合とオンラインによる分散開催とし、道教委・市町村教委の指導主事約90人が参加した。

 初日の開会式では、柴田亨高校教育課長があいさつ。データ駆動型教育への転換などを盛り込む教育再生実行会議第12次提言「ポストコロナ期における新たな学びの在り方について」を踏まえ、国の動向に注視して学校への適切な情報提供、指導助言に努めるよう求めた。

 続いて、白井教育制度改革室長が「国際的な視点から日本の教育を考える」と題して講義した。

 世界各国におけるカリキュラム改革の動向、アプリやデバイス、新たな価値観の創造など21世紀型スキルの特徴を紹介。個人と社会の幸福に向かうため、中核的な学びの基盤を示したOECDのラーニング・コンパス(学びの羅針盤)を伝えた。

 AIリテラシー、情報モラル教育など、世界的にカリキュラムに盛り込むべき内容が増大し続けていると指摘。「聞き手としての生徒から能動的な参加者としての生徒」など、伝統的な教育とニュー・ノーマルの教育を対比して示した。

 講演後、選択式によるワークショップを実施。今回初めて試行したもので、参加者はワークショップI(予算編成、学校の魅力化、1人1台端末の活用、アフターコロナへの対応)、ワークショップⅡ(入学者選抜業務、総合的な探究の時間の推進、危機管理、管理職への対応)からそれぞれ一つずつ選択し、協議した。

 2日目は、11の教科等部会に分かれ、学習評価に関する研修を行った。

(道・道教委 2021-08-20付)

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