道教委 マイスター・ハイスクール運営委 モデル創出へ連携確認 静農の人材育成計画等承認(道・道教委 2021-08-19付)
オンラインで運営委員らが参加
道教委は17日、第1回マイスター・ハイスクール運営委員会をオンライン開催した。静内農業高校の佐藤裕二校長が示した人材育成の実施計画「マイスター・ハイスクールビジョン」や達成目標を承認。行政・産業・学校が連携・協働して若者を育成する新たなモデルケースの創出に取り組むことを確認した。
文部科学省の本年度新規事業であるマイスター・ハイスクールは、産業界と専門高校が一体となり、地域の持続可能な成長をけん引する最先端の職業人育成システムの構築を目指すもの。事業期間は3年間で、道内では静内農業高が研究指定校となり、道教委、新ひだか町、JAしずないが連携して軽種馬、野菜生産や食品加工などに関する様々な事業を展開する。
運営委員会は、事業におけるすべての意思決定・統括機関として、専門的見地から研究指定校に助言するもの。企業、大学、法人、行政の関係者13人が運営委員を務める。
開会に当たり倉本博史教育長は、地元自治体や産業界の協力のもと、学校と地域の農業を中心とする本道産業の発展に向けて事業を推進するとし、支援・協力を求めた。
議事に入り、委員長に新ひだか町の大野克之町長、副委員長にJAしずないの西村和夫副組合長を選任した。
また、指定校の取組の実践を総括するマイスターハイスクールCEOに道農政部の桑名真人技術支援担当局長、産業界と一体となった教育課程の企画を総括する産業実務家教員に日本軽種馬協会の中西信吾獣医師が決定したことを報告した。
続いて、佐藤校長が「高校段階で育成すべき人材像」「マイスター・ハイスクールビジョン」について説明。全国でも最先端となる新たなモデルケースの創出に向け、高度熟練技術者による指導や企業と連携した商品開発など、地域と産業界が連携して実践的・体験的な学習を推進する方針を示した。
事業における達成目標を示し、卒業後、即就農および地域の主要産業への就職者の割合を卒業生の5割以上、ICTやIoTの役割を理解・活用できる生徒の割合を在籍者の8割以上を目指すとし、これらを承認した。
実施計画などを承認した運営委員からは、基幹産業、地域創生を担う将来の人材育成に向け、連携・協力を確認。多様な人間を結びつける力、地域に魅力を感じ、愛着をもつ心が育つよう期待する声が上がった。
また、「社会や企業から自分たちの取組がどうみられているかの視点をもって取組を進めてほしい」との意見があった。
(道・道教委 2021-08-19付)
その他の記事( 道・道教委)
国際的な視点で教育を 道教委 高校教育課程研究協議会 選択式ワークショップを試行
道教委は18日から2日間、高校教育課程(各教科担当指導主事等)研究協議会を開いた。文部科学省初等中等教育局初等中等教育企画課の白井俊教育制度改革室長が講師を務め、世界の教育改革の動向とニュ...(2021-08-20) 全て読む
道家庭教育サポート企業 三笠の建設企業と協定 空知局 締結数377者に
【岩見沢発】空知教育局は、三笠市内に本社、滝川市内に本店を置く建設業者・(株)田端本堂カンパニーと道家庭教育サポート企業等制度にかかる協定を締結した。16日、藤村誠局長らが本社を訪問し、田...(2021-08-20) 全て読む
函館市教委 安全教育モデル構築実践委 教科等横断的視点で指導 火山噴火想定し避難訓練等
【函館発】道実践的安全教育モデル構築事業のモデル地域として指定を受けた函館市教委は16日、恵山中学校(橋本智也校長)で第1回実践委員会を開いた。PTAや地域の警察、消防関係者など委員15人...(2021-08-20) 全て読む
石狩管内学校等の文科省・道教委指定事業 文科省5 道教委11事業 石狩局 働き方改革事業に恵庭和光小
石狩教育局は、令和3年度の管内道立学校・市町村における文部科学省および道教委の研究指定校をまとめた。文科省による5事業、道教委による11事業の計16事業。本年度から新たに、地域運動部活動推...(2021-08-19) 全て読む
道高校生防災サミット テーマ決定 「地域を守る 命を守る」 道教委 27校88人参加へ
道教委は、道高校生防災サミット(10月15日、オンライン開催)のテーマを「地域を守る 命を守る~高校生の私たちが、今できること」に決定した。道内の公立・私立高校27校から88人が参加する予...(2021-08-19) 全て読む
「まん延防止」改定で情報共有 留萌局が臨時教育長・道立学校長会議
【留萌発】留萌教育局は17日、臨時の管内市町村教育委員会教育長・道立学校長会議をオンラインで開催した。24人が参加。北海道におけるまん延防止等重点措置の改定に伴い、道教委が発出した「まん延...(2021-08-19) 全て読む
道教委と3団体 教育長着任交渉 実態把握し働き方改革 定年引き上げ 条件協議
道教委と北教組、道高教組、道教組との教育長着任交渉が7月下旬に道庁別館で行われた。倉本博史教育長は、教育職員の勤務実態を把握・分析し、学校における働き方改革を推進する考えを表明。段階的な定...(2021-08-18) 全て読む
道教委が幼児教育初任保育者研修 声かけの工夫など交流 アレルギー対応等の講座も
道教委は7月下旬の3日間、幼児教育初任保育者研修をオンライン開催した。札幌市を除く道内の新任保育者約270人が受講。初の意見交換会では、保護者や幼児とのかかわり方、声かけの工夫や抱えている...(2021-08-18) 全て読む
幼児期から読書習慣定着へ 動画で保護者向け情報 道教委 絵本大好きプロジェクト
道教委は本年度、幼児期からの読書習慣の定着に向け、幼児の「絵本大好き」プロジェクトに取り組んでいる。読み聞かせのポイントやおすすめの絵本など、保護者に向けた動画を近日中にホームページやSN...(2021-08-18) 全て読む
石狩局 校内研担当者対象に初の研修 研究目的は子の成長 教職員の主体的参加目指す
石狩教育局は7月下旬から、局独自で初の取組となる管内校内研究担当者研修会を市町村ごとにオンライン開催している。参加者は校内研究の機能などを確認したあと、校種別に自校の取組や課題を交流。石狩...(2021-08-17) 全て読む