道教委と3団体 教育長着任交渉 実態把握し働き方改革 定年引き上げ 条件協議
(道・道教委 2021-08-18付)

 道教委と北教組、道高教組、道教組との教育長着任交渉が7月下旬に道庁別館で行われた。倉本博史教育長は、教育職員の勤務実態を把握・分析し、学校における働き方改革を推進する考えを表明。段階的な定年引き上げに関しては、勤務条件に関する事項を協議していくと回答した。

 倉本教育長は、道内どの地域においても質の高い教育を受けられる教育の機会均等と、コロナ禍における子どもの健康・安全の確保、学びの保障に努める考えを示した。

 労使の関係性に関しては、双方の役割・責任を自覚し、北海道の教育のため信頼関係を築いていくことが大切とし、適切な労使関係の確立に努めていくとした。

 65歳までの段階的な定年引き上げについては、地方公務員法に基づき、勤務条件に関する事項を協議する考えを表明。教員の欠員解消に向け、市町村教委と連携して地域の潜在的な人材情報を共有するなど、教員の確保に取り組むとした。

 超勤・多忙化の解消を図るため、各市町村教委において教育職員の勤務実態を公表し、保護者・地域住民の理解や協力を得て働き方改革を推進することが重要との認識を表明。

 教育職員の勤務実態の把握とともに、さらに分析を進め効果的な対策につなげる必要があるとし、「アクション・プラン(第2期)に基づき、庁内一丸となって、各学校や市町村教委と緊密に連携しながら、学校における働き方改革を一層推進していく」と述べた。

 教職員の賃金改善に関しては、人事委員会勧告の尊重を基本とする趣旨を踏まえ、十分に話し合い、適切に対処していくとの考えを表明。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のための教員の業務負担軽減のため、引き続き、スクール・サポート・スタッフの配置拡充などの取組を推進するとした。

(道・道教委 2021-08-18付)

その他の記事( 道・道教委)

函館市教委 安全教育モデル構築実践委 教科等横断的視点で指導 火山噴火想定し避難訓練等

市教委安全教育モデル構築実践委員会  【函館発】道実践的安全教育モデル構築事業のモデル地域として指定を受けた函館市教委は16日、恵山中学校(橋本智也校長)で第1回実践委員会を開いた。PTAや地域の警察、消防関係者など委員15人...

(2021-08-20)  全て読む

石狩管内学校等の文科省・道教委指定事業 文科省5 道教委11事業 石狩局 働き方改革事業に恵庭和光小

 石狩教育局は、令和3年度の管内道立学校・市町村における文部科学省および道教委の研究指定校をまとめた。文科省による5事業、道教委による11事業の計16事業。本年度から新たに、地域運動部活動推...

(2021-08-19)  全て読む

道高校生防災サミット テーマ決定 「地域を守る 命を守る」 道教委 27校88人参加へ

 道教委は、道高校生防災サミット(10月15日、オンライン開催)のテーマを「地域を守る 命を守る~高校生の私たちが、今できること」に決定した。道内の公立・私立高校27校から88人が参加する予...

(2021-08-19)  全て読む

道教委 マイスター・ハイスクール運営委 モデル創出へ連携確認 静農の人材育成計画等承認

マイスターハイスクール運営委  道教委は17日、第1回マイスター・ハイスクール運営委員会をオンライン開催した。静内農業高校の佐藤裕二校長が示した人材育成の実施計画「マイスター・ハイスクールビジョン」や達成目標を承認。行政...

(2021-08-19)  全て読む

「まん延防止」改定で情報共有 留萌局が臨時教育長・道立学校長会議

教育局臨時教育長・道立高校長会議  【留萌発】留萌教育局は17日、臨時の管内市町村教育委員会教育長・道立学校長会議をオンラインで開催した。24人が参加。北海道におけるまん延防止等重点措置の改定に伴い、道教委が発出した「まん延...

(2021-08-19)  全て読む

道教委が幼児教育初任保育者研修 声かけの工夫など交流 アレルギー対応等の講座も

 道教委は7月下旬の3日間、幼児教育初任保育者研修をオンライン開催した。札幌市を除く道内の新任保育者約270人が受講。初の意見交換会では、保護者や幼児とのかかわり方、声かけの工夫や抱えている...

(2021-08-18)  全て読む

幼児期から読書習慣定着へ 動画で保護者向け情報 道教委 絵本大好きプロジェクト

 道教委は本年度、幼児期からの読書習慣の定着に向け、幼児の「絵本大好き」プロジェクトに取り組んでいる。読み聞かせのポイントやおすすめの絵本など、保護者に向けた動画を近日中にホームページやSN...

(2021-08-18)  全て読む

石狩局 校内研担当者対象に初の研修 研究目的は子の成長 教職員の主体的参加目指す

 石狩教育局は7月下旬から、局独自で初の取組となる管内校内研究担当者研修会を市町村ごとにオンライン開催している。参加者は校内研究の機能などを確認したあと、校種別に自校の取組や課題を交流。石狩...

(2021-08-17)  全て読む

ヘルプデスク開設 端末操作など相談 道教委

 道教委は、GIGAスクールサポーターによるヘルプデスクを開設し、端末やクラウドサービスの操作方法などの相談を受け付けている。電話番号は011(600)2322、メールアドレスはgiga_h...

(2021-08-17)  全て読む

チャレンジテスト分析・活用へ 専用ツール4種開発 オホーツク局 初弾はS―P表作成

チャレンジテスト分析・活用ツール  【網走発】オホーツク教育局は、北見工業大学と共同でほっかいどうチャレンジテスト分析・活用ツールの開発を進めている。7月下旬には、第1弾として、児童生徒や学校・学級ごとの正答状況の詳細な把握...

(2021-08-16)  全て読む