道教委　高校道徳教育推進事業　全体計画等の改善図る　紋別高　１２月に研究会開催

（道・道教委 2021-08-24付）

　【網走発】本年度、道教委の道高校道徳教育推進事業で道東圏域の推進校に指定された紋別高校（花松均校長）は、別葉の作成など全体計画や単元配列表の改善・充実を図るほか、ＡＩによるアセスメント・ツールを活用した評価などに取り組む。１２月に道徳教育研究会を開き、研究成果の普及・啓発を図る予定。

　道高校道徳教育推進事業は、文部科学省「道徳教育の抜本的改善・充実にかかる支援事業」の委託を受けて道教委が実施するもの。

　紋別高は、目指す生徒像として「主体的な行動をとれる生徒」を掲げ、①向上心②自主性③論理的思考能力④感性⑤想像力⑥表現力⑦責任感⑧思いやり⑨郷土愛―と育てたい９つの資質・能力を設定した。

　令和元年度にも指定を受け、道徳教育の全体計画や単元配列表の作成、道徳教育推進教師の役割の明確化などを推進。全体計画や単元配列表の活用によって、各教科・科目等との関連を可視化し、学校教育全体での道徳教育推進につなげたことなどの成果を挙げた。

　本年度は、全体計画や単元配列表の改善・充実、評価の充実を中心に取組を進めていく。各教科・科目等との関連を図りながら、組織的な道徳教育の推進を図る。

　全体計画や単元配列表については、新たに別葉の作成などに取り組む。単元配列表などに記載しきれなかった事項などを盛り込み、内容の充実を図る。

　評価については、現在、ＡＩによるアセスメント・ツール「Ａｉ　ＧＲＯＷ」を活用した生徒の資質・能力の評価に取り組んでいる。これを活用した評価の在り方について検討を進めていく方針だ。

　今後、１０月に外部講師を招いた生徒向け講演会を行う予定。１２月には、道徳教育研究会を開催し、公開授業や教員向け講演などを通して、研究成果の普及・啓発を図る。

(道・道教委 2021-08-24付)