札幌市児相　２年度相談受理状況　８４５６件を受理　養護相談　６割の５０３８件

（札幌市 2021-08-23付）

札幌市児童相談所の相談受理件数の推移（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市児童相談所は、令和２年度の相談受理状況をまとめた。養護相談や児童相談、非行相談などを合わせて８４５６件を受理した。このうち、養護相談は５０３８件で、前年度から４２３件増加。全体の約６割を占めた。同所は乳幼児の虐待未然防止に向け、関係機関との連携を引き続き強化していく。

　同所は、１８歳未満の乳幼児、児童生徒に関する様々な問題について、家庭や学校をはじめ、地域住民からの連絡、保健福祉部や警察、家庭裁判所からの通告・送致を受け、相談援助活動を行っている。

　相談種別は、①養育困難な児童に関する養護相談②虚弱児等に関する保健相談③肢体不自由・知的障がい等に関する障がい相談④盗み・家出等に関する非行相談⑤不登校に関する育成相談―の５つに分類している。

　２年度の相談受理件数は８４５６件。内訳は、養護相談が５０３８件、障がい相談が１８４６件、育成相談が４３２件、非行相談が１５２件、その他が９８７件となった。

　年齢別の受理件数は、０～５歳が３２５０人、６～１１歳が２７５６人、１２～１４歳が１４２６件、１５歳以上は１０２４件。男女別では、男子が４７７１件、女子が３６８５件となった。

　経路別の受理件数は、家庭・親戚が３０３８件、警察等が２３２３件、近隣・知人が９２２件、都道府県・自治体が６６７件、児童福祉施設・指定医療機関等が４７６件、学校等が３９６件など。

　同所は「乳幼児は自分で身を守ることができない。早期発見に向けて、関係機関と連携して未然防止に努めたい」としている。

(札幌市 2021-08-23付)