授業力向上へ研鑚　札生総連　夏季セミナー

（札幌市 2021-08-23付）

　札幌市生活科・総合的な学習教育連盟（＝札生総連、渡部靖委員長）は７月下旬、円山小学校を会場に授業部会・夏季研修セミナーを開催した。低・中・高の各学年部会に分かれて研修。授業の内容や単元の進め方について交流したほか、授業にかかわる目標の設定や児童生徒に身に付けさせたい資質・能力を明確化。授業力の向上に向けて研鑚を積んだ。

　当日は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から会同とオンラインのハイブリット型で実施。部会長や講師、部会の担当校長など数人を除いてオンラインで参加した。

　はじめに低・中・高各学年に分かれて、授業づくりにかかわる部会を実施。授業の内容や単元の進め方などについて意見を交わした。

　引き続き行った、研修セミナーでは、三角山小学校の渋谷一典校長が「生活・総合に求められる資質・能力と学習評価の在り方」と題して講話。生活科が有する特質として、①直接体験を重視した学習活動②児童を取り巻く社会環境や自然環境を一体的にとらえる③生活上必要な習慣や技能を身に付ける④自立への基礎を養う―の４点を挙げ、探究的な学習における児童の学習の姿、探究的な学習で見い出すことのできる児童の姿について解説した。

　このあと、「資質・能力を踏まえた“単元の目標”や“単元の概要”をつくる」をテーマにグループワークを実施。各授業にかかわる目標や身に付けさせたい資質・能力などを明確にしていく方策について研鑚を積んだ。

(札幌市 2021-08-23付)