札幌市新型コロナ感染状況　小・中　家庭内感染７５％　高校　部活でクラスター複数

（札幌市 2021-08-20付）

　札幌市は、市内小・中学校、高校における新型コロナウイルス感染状況をまとめた。１８日に市役所で行われた第２５回新型コロナウイルス感染症対策本部会議で示されたもの。７月１日から８月１５日の期間で新型コロナに感染した小・中学生は、家庭内感染が７５％を占めた。高校では、部活動の合同練習や寮生活に伴うクラスターが複数発生しているとした。市では、子どもたちの学びや体験活動の機会を失わせないためにも、感染対策の徹底を強く求めている。

市が集計している６月３０日から８月１７日までの年齢別感染者数をみると、１０歳代以下の感染者総数は１０３５人。６月３０日～７月２０日までの合計は１１０人だったが、７月２１～２７日は１０９人、７月２８日～８月３日は２１０人、８月４～１０日は３０１人、８月１１～１７日は３０５人と、夏季休業期間で大きく増加する結果となった。

　小・中学生の感染要因では、家庭内感染が７５％を占めた。このほか、個人活動等と感染源が特定できないリンクなしがそれぞれ１０％、学校等が５％となった。

　高校生については、部活動に関する大規模クラスターが複数発生。複数の学校との合同練習や部活動後の生徒同士の交流、寮生活での感染などを確認している。

　市はこれらの状況を踏まえ、「部活動では休憩や活動後の交流など、気が緩む場面での感染対策を徹底してほしい」としている。

　また、４月以降の感染拡大によって、約９割の小・中学校が運動会や修学旅行を延期していることから、「子どもたちの学びや体験活動の機会を失わせないためにも、大人が感染対策を徹底してほしい」と注意を促している。

(札幌市 2021-08-20付)