岩農高　建設業界団体と連携授業　ＩＣＴの有用性知る　ＧＮＳＳ　種類など学習

（学校 2021-09-02付）

自動操舵トラクターの走行を見学

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（鎌田一宏校長）は８月２５日、同校で空知建設業協会との連携授業を開いた。農業土木工学科２年生２８人と農業科学科３年生３９人が参加。ＧＮＳＳ（全地球測位衛星システム）の種類や衛星の受信精度、測位方法の違いを学習したほか、自動操舵トラクターの走行や農薬散布ドローンの自動飛行を見学し、ＩＣＴの有用性を学んだ。

　新型コロナウイルス感染症対策として、講師が所属するヤンマーアグリジャパン（株）北海道支社とオンラインでつなぎ開催。営農にかかわる内容のため、農業科学科の生徒も参加した。

　はじめに、空知建設業協会広報・企画委員会の岸本友宏委員長が「分からないことは質問して。有意義な時間を過ごしてほしい」とあいさつした。

　続いて、ヤンマーアグリジャパンの担当者が、ＧＰＳやＧＬＯＮＡＳＳなどＧＮＳＳの種類や衛星の受信精度、測位方法の違いを説明した。また、ＧＮＳＳを活用した自動操舵トラクターのメリットについて「あぜを飛ばして作業でき、作業ムラもなくなる」と解説した。

　実演に移り、（株）砂子組提供の工事座標データを用いて自動操舵トラクターの走行、農薬散布ドローンの自動飛行を見学。生徒は、あらかじめ決められたルートを正確に走行・飛行する様子を確認し、ＩＣＴ技術の有用性などを学んだ。

　質疑応答では、トラクターやドローンの価格などについて質問が出た。

　このあと、以前から空知建設業協会と連携授業を行っている農業土木工学科開発土木専攻班の２年生８人が、自動操舵トラクターの精度を研究。トラクターにレーザーポインターを取り付け、工事座標をもとにした計画データと、実際の走行ルートを比較した。

(学校 2021-09-02付)