福島小3年児童 卒業生とも交流 タイヤ上手に描けたよ キリンクレーン写生会(学校 2021-09-08付)
今春入社した卒業生も参加
【函館発】福島町立福島小学校(大山真由美校長)は2日、同校で写生会を行った。町内の中塚建設(株)のキリンクレーンがことしも小学校の写生会でモデルを務めた。3年生の図画工作の時間に行われたもので、児童15人が参加。写生会がきっかけで入社した女性社員と交流しながら、画用紙に鉛筆を走らせた。クレーンのデモンストレーションも行われ、アームを伸ばす動きを実演。児童は建設業への興味・関心を育んだ。
重機に動物柄のペイントを施す取組を進めていた中塚建設は、平成11年から福島小の写生会に協力。以来、動物柄のクレーンやタイヤショベルを題材とした写生会は、毎年の恒例行事となっている。
モデルはキリンを模した13㌧ラフタークレーン。写生会で建設業に興味を抱き、この春に函館市内の高校を卒業して入社した工事部の工藤あやかさんも母校を訪れた。
3年生の担任を務める長谷川良英教諭は工藤さんが在校時の担任で、10年振りに偶然の再会。恩師に勧められ、工藤さんは当時のことを思い出しながら児童と一緒に重機の絵を描いた。
児童から「クレーンは自分だと何人分つることができるの?」との質問を受けた工藤さんは、一緒に割り算をして「体重21㌔㌘だから、619人」と回答を導くなど交流。「好きなペンギンの絵を重機に描いてほしい」と要望を受ける一幕もあった。
完成した工藤さんの作品を目にした児童たちは「上手。すごい!」と感嘆の声を上げた。長谷川教諭も「バランスがよく、子どもたちのお手本になる」と教え子の成長に目を細めていた。
髙田友結さんは「工事に使う機械はとても大きい」とスケールに圧倒されながら、「タイヤの部分がうまく描けた」と笑顔を見せていた。
同社の中塚徹朗社長は「クレーンをまちで見かけたら手を振ってね。先輩が運転しているかもしれないよ」とし、親近感をもってもらえるよう期待。工藤さんは「自由に楽しんで。来週から色塗りだけど、カッコよくしてあげて」と後輩に呼びかけた。
長谷川教諭から「自分のやりたいこと、夢に向かって頑張ってほしい」とエールを送られ、工藤さんは「専門用語が難しいが、普段使っている施設がこうやってつくられていくんだということが分かって楽しい」と近況を報告。自身の小学校時代を振り返りながら、「このクレーンに憧れて今の私がある。同じ気持ちをもってくれる子がいれば、うれしい」と話していた。
児童は、9月中に絵画の色塗り作業を完了。後日、校内に掲示する予定となっている。
(学校 2021-09-08付)
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