道教委　２年度時間外在校等時間　年３６０時間以内　高校４７％　特別支援　８割以上目標達成

（道・道教委 2021-09-13付）

　道教委は、令和２年度の道立学校の教育職員にかかる時間外在校等時間の状況を公表した。１年間の時間外在校等時間が３６０時間（北海道アクション・プランの目標値）を下回った教育職員の割合は、高校が４７・２％。特別支援学校は８３・３％となっている。

　道教委は２年度に道立学校に出退勤管理システムを導入し、４半期ごとに超過時間を公表。学校における働き方改革「北海道アクション・プラン第２期」では、教育職員の在校等時間から所定の勤務時間等を減じた時間（時間外在校等時間）を１ヵ月で４５時間以内、１年間で３６０時間以内とする目標を掲げている。

　対象期間は、導入準備時期の４月を除き、昨年５月からことし３月まで。

　対象校は高校１９４校、中等教育学校１校、特別支援学校６６校。対象職員は校長、副校長、教頭、主幹教諭、教諭、養護教諭、栄養教諭、実習助手、寄宿舎指導員などの教育職員で、事務長や事務主任などの行政職は除く。

　時間外在校等時間が月４５時間以内の教職員の割合は、月によってばらつきはあるもののいずれの月も高校は５割以上、特別支援学校は８割以上だった。

　年間の時間外在校等時間の平均は、高校が４１０・３時間、特別支援学校は２２４・９時間。アクション・プランの目標である年３６０時間を下回った教職員の割合は、高校で４７・２％、特別支援学校で８３・３％となった。

　特別支援学校より高校の時間外在校等時間が長い要因について道教委は、部活動指導を要因として挙げている。

　道教委は今後、調査結果の詳細な分析を進め「個の気付き」「チームの対話」「地域との協働」を土台とする道アクション・プラン第２期に基づく取組を推進するほか、特に時間外在校等時間が多い学校や職員について個別に支援していくとしている。

(道・道教委 2021-09-13付)